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狂愛・・・

苦しい愛





本能だけに、動かされる感情。

動かされると言うより、

つき動かされると言う感覚。

そんなとき、もはや思考は意味をなさず、無力であり


ただただ、彼の腕の中だけを求めて、

抱きしめられ、抱きしめあい、愛され愛すること

のみにしか集中できなくなる。


夢中で求め合う愛情や欲望はたぶん

枯れることなく、どんどんあふれて満たされて、

そして、溺れてしまうのかもしれない。



そんな身も心も狂ってしまいそうな、泣きたいほどの感情。


明日は逢えるかもしれない期待が確実なものとなったとき、


果たして私は平常心を保てるだろうか。


平常心で、その時まで狂わずにいられるだろうか。


あなたに…

早く逢いたい。


一昨日の夜の記憶が鮮明に頭を、そしてカラダを支配する。

この感覚が消えないうちに、

早く逢いたい。

クリスマスマジック ~2013

「クラゲって脳みそがないんだよ」

くりすます



ずっと仲良くしていた女友達がふと言った。

「頭で考えることがない分、本能で生きてるんだよね」

ゆらゆらと目の前の水槽で揺れているクラゲを見て、

彼女はそれきりだまりこんだ。


僕は彼女のことが実は好きで、恋愛感情を持っている。

何度か彼女に告白しようとしたけれど、この友だち関係が

壊れてしまうのが怖くて言い出せずにいた。

彼女とは友達としてでもいい、ずっとそばにいたかった。

けれど時々、彼女の横顔やうつむいた顔を盗み見るたび思うんだ。

触れたい気持ち、抱きしめたい衝動、そしてもう少し先のことも。

理性と本能が葛藤している。

煩悩に悩む夜もある。

「ずっと友達でいようね」

何年か前に彼女にそう言われたこともあるから、余計に

告白する勇気と、それと同時にこの関係が崩れる不安が

いまいち僕を弱気にさせているのだ。


いま僕たちは水族館に来ている。

彼女のほうから誘ってくれたのだ。

そして見ているのが、クラゲである。


「あのね・・・」

水槽を見つめたまま、彼女が言った。

「・・・・なに?」

「うん・・・あのね」

しばらく待ってみたが、彼女はそこで言葉を止めたまま、

まだクラゲを見ている。


結局、僕たちは何も会話がはずまないまま

水族館を後にした。

外はもううっすらと暗くなりかけている。

僕たちは横に並んで、歩きながら無言のまま駐車場に着いた。

車に乗り込み、これからどうしようと考えていたとき、

彼女が口を開いた。

「あのさ・・」

「うん・・・」

さっきから同じ言葉を繰り返しやりとりしている。

「あのさ・・・私たち・・・もう友だち・・・やめない?」

友だちを・・・やめる?

僕は言葉を失った。

友だちって一生友だちでいようねって言ったのに?

友だちってやめるものなんだろうか。

僕の思考はフリーズした。

こんなことなら、想いだけでも伝えたほうがすっきりしたのに・・・。

「嫌?」

彼女は僕のほうを見て聞いてくる。

「友だちやめるの、嫌?」

僕は少し動揺しながら、そして半ばやけくそ気味に言ってしまった。

「友だちやめるなら、付き合って、彼女になって、好きなんだっ」

あー・・・言ってしまった。

でもいいんだ、どうせ終わるなら言っただけスッキリだ。

彼女の答えはもうどうでもいいと思った。

僕は車のエンジンをかけた。

このまま彼女の家まで送っていって、そして終わりなんだ。


車を走らせている間、彼女は窓の外を見ていた。

何も話さない無言の空間だったけれど、不思議と居心地は悪くない。


彼女の家の前に車を止めた。

すぐに降りると思っていた彼女は動かない。

「・・・ついたよ」

「うん、知ってる」

「下りないの?」

「・・あのさ」

「うん」

また同じ言葉だ。

「あのさ・・・一緒に・・・おりない?」

彼女の言葉がすぐに理解できなかったけれど、

頭の中の空白を埋める前に、彼女は続けてこう言ったんだ。

「待ってたんだ、わたし」

待ってた? なにを?

「そう・・・言ってくれる日。待ってた」

僕は何を言ったんだっけ・・・。

しばらく記憶を思い返すと、さっき勢いで言った言葉だと

理解できた。

「わたし、ずっと一緒にいたかった。ずっと・・・そばにいたい」

「それって・・・」

友だちをやめると言うことは、つまり・・・つまり・・・。

「わたしも、好き。私の・・・彼になってください」

暗くて見えないけれど、彼女はうつむいている。

顔が少し、ぽっと赤くなっているようにも感じた。


友だちをやめて、つまり付き合うと言うことなんだと

そう理解できたのは、彼女と一緒に車をおりて、

彼女の部屋に初めて招かれて、そして彼女をそのまま

抱きしめたとき、やっと実感できたんだ。


「どうせ一緒にいるなら、付き合っても一生一緒だもんね」

世間はクリスマス。

クリスマスにおきた奇跡。

クリスマスマジックだ。


毎年クリスマスは一緒だった。

友だちとしてのクリスマスは去年までで、

いまこの瞬間から始まった、僕たちの恋人としての

クリスマスは、きっと子供たちが信じているのと同じくらい

サンタのプレゼントを信じていると思った。


ハッピークリスマス。

ナツノオオワリニ

ふと思いついて、風鈴を窓辺に吊してみた。

緩やかな風に、揺れて奏でる風情のある柔らかな音に、

耳をすまして目を閉じた。


五感が、自然を丸ごと受け止めた。

部屋の中も、心の中も、キレイに浄化されたように

スッキリとした感覚で満たされた。


日本人で、良かったなぁ…。

と思った、夏の終わりの夜でした。

鏡の中の魔法

失恋して髪の毛を切るなんて

ありきたりすぎて

いまどき流行らないかもしれなくて


それでもこのイライラした気持ちを

断ち切りたくって

モヤモヤした思いを振り払いたくって


予約もいれずに飛び込んだヘアサロン


うつむいたまま椅子に座って

おまかせで切ってもらった私の髪は

どんどん床に落ちてゆく


はさみの音が耳元で聞こえるごとに

悲しい気持ちも吹っ切れてゆくようで

少しずつとけてゆく心

少しずつ癒されていく傷

そんな不思議な感覚が心地よかった


「かわいくなりましたよ」

美容師さんの声に顔をあげて鏡を見た私は

ロングヘアーからショートになって

スッキリ変わって別人みたい

後ろにいる美容師さんを鏡越しに見ると

心がときんとはねた・・・



失恋を癒す魔法みたいで

かわいくなれる魔法みたいで

また希望が芽生えてきたような

鏡の中の魔法の笑顔



幸せな雨ふり

今日は1日中晴れのお天気が続くでしょう。

テレビの天気予報ではそう言っていたから、

今日のデートは傘を持たずにおしゃれして出かけた。


私が好きな俳優さんが出てるラブストーリー。

映画が上映されるのを楽しみに待っていた。

彼がそういうラブストーリーが好きなのか知らないけれど、

彼は私の好みに合わせて付き合ってくれる。


映画は予想どおり、とても胸がきゅんきゅん鳴った。

彼を見ても、退屈そうな雰囲気は感じられなかったから、

たぶんきっと、楽しいデートで終わるはずだった。

映画館を出てみると、空が暗かった。

「なんか降りそうだね」

彼が口にした途端、ぽつぽつと雨粒が頬にあたった。

近くにあるカフェで雨宿り。

コーヒーを飲んでる目の前の彼と、

さっきの映画の中の俳優さんが重なって見えた。

好きの欲目かもしれないけれど、彼は素敵だ。

あまりじっと見つめるのも照れくさいので、ちらちらと上目づかいで

盗み見るわたしの胸は、さっきみたいに、きゅんと鳴った。


彼と付き合い始めてまだ日が浅い。

まだ、プラトニックな関係だから、少しだけ遠慮もある。

窓の外に目をやると、雨は窓ガラスを濡らしている。

「やみそうにないね」

カップを置いて彼が言う。

顔を彼に戻すと、彼と目があった。

「・・・うん、そうだね」

告白してくれたのは彼の方だけど、わたしもずっと彼を知っていた。

同じサークルで、ひとめぼれだったわたし。

まさか両想いなんて思いもしなかったから、告白されたとき

頭が真っ白になって、すぐに返事ができなかった私に、

彼は困ったように言ったっけ。

「答え、すぐじゃなくてもいいし、迷惑なら・・・」

「迷惑じゃないですっ!」

とっさに叫んでいた私の顔は真っ赤だったと思う。

まだ頭の中は真っ白だったけれど、彼のほっとしたような笑顔が

まぶしかったのを覚えている。


やまない雨。

持っていない傘。

どうしようかと思う反面、この時間が永遠に続いてもいいと思ってた。

「ちょっと待ってて」

彼は不意に立ち上がり、わたしに言うとそのまま店を出て行ってしまった。

「・・・・え?」

取り残された? なんで置いていくの?

少し混乱したけれど、彼は待っててって言ったよね?

わたしは彼が戻ってくるのを落ち着かない気持ちで待っていた。


それから数分後、私は彼が持つ傘の中に一緒にいる。

傘を1本買ってきた彼は、わたしの肩に手をまわしてる。

気温は低いはずなのに、わたしの体は熱かった。

初めての相合傘。雨に感謝。

今日ばかりは予報を外してくれた気象予報士のおじさんに感謝だ。


家まで送ってくれた彼に、私は「ありがとう」と言った。

顔をあげて彼を見ると、彼の肩に目がとまる。

あ・・・すごい濡れてる。


わたしはそんなに濡れていなかったのに。

わたしが濡れないように、傘をわたしに傾けてくれていたんだ。

そう思うと、彼の優しさに泣きそうになった。

濡れた肩に、彼の愛を感じた幸せな雨降りの出来事でした。

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