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約束~キミを守るもの

遠距離恋愛中の彼女、佐代ちゃんとの再会をずっと僕は夢見ていた。

会いに行くための旅費を稼ぐため、アルバイトも頑張った。

だけど、まだまだ実現しない。

佐代ちゃんの誕生日には、会いに行きたかったけれど、叶わなかった。

佐代ちゃんは、僕に何度も聞いた。

いつ会える?

来月会えるかな?

わたしの誕生日に、会いたいな。


そのたび僕は、行ってやれないことを悔やんでいた。

お金だけじゃない。

周りのいろんな状況、事情が、実現をまだ夢のままにさせていた。



佐代ちゃんが悩んでるときも、落ち込んでいるときも、

そばにいてやれないのが悲しかった。

何も出来ない僕に、佐代ちゃんが言ってくれた言葉。

気持ちだけでも嬉しいよ。

清二くんの気持ち、届いてるよ。

いつも気にかけてくれてありがとう。

ちゃんと、癒されてるよ。


それは僕を安心させてくれるための、佐代ちゃんの気持ちから出た言葉だろう。

僕のほうこそ、佐代ちゃんに癒されていた。



そして、佐代ちゃんの誕生日から数ヶ月。

やっと今、夢が現実へと変わった。

「列車の切符がとれたよ」

佐代ちゃんに電話をした。

電話の向こうの佐代ちゃんの顔は見えないけれど、

笑顔で聞いてくれたことは、声からわかった。

冬休み、やっと会える。

会って、これまでの会えなかった日々の分まで、楽しいことで埋め尽くそう。

想像するだけでこんなに幸せな気持ちになるんだから、

会えたとき、考えもつかないくらいの喜びが味わえるんだろうか。



佐代ちゃんが落ち込んだとき、元気になれるようにって願いをこめて。

ラピスラズリの石のパワー。

アクセサリーにして送ったよ。

少し早いクリスマスプレゼント。

僕が会いに行くまで、僕の代わりに佐代ちゃんを守ってくれますように。








↑こちらの続編になります。
暇なひとは、こっちも読んでいただくと、もっとわかりやすいかも~。


参考にどうぞ~ラピスラズリの効果

約束~逢いたい気持ち

夢をみた。

遠距離恋愛中の清二くんの夢。

夢の中で清二くんは、ガソリンスタンドでバイトをしていた。

暑さのせいで倒れた清二くんを、私は必死で介抱していた。

持っていたタオルで汗を拭いて、水に濡らしておでこを冷やした。

同じころ、同じ夢を清二くんも見たよって後で聞いたときは、びっくりした。

そして、あの夢のあと、どこかへなくしてしまったと思っていたお気に入りのタオルは、

何故か清二くんが持っていた。

夢なんだろうけど、知らないうちに私は清二くんの元にかけつけてたのかもしれない。

まさかそんなことがあるわけないけど、そう思ってしまうような不思議な夢だった。




高校一年の終わり、私は父の転勤について行った。

私と清二くんは、遠距離恋愛になった。

友達は、離れてしまうと気持ちも離れるよって言うけれど、そんなことは絶対ないと思ってる。

そばにいて欲しいときに、いない彼なんて役にたたないよって言う友達もいる。

「役にたたせるために、清二くんと付き合ってるんじゃないもん」

反論はいつも、自分の心の中でしていた。

言い返すとケンカになりそうで、なかなか口に出せないから、いつもストレスはたまる。

だけど、清二くんとの日々のメールのやり取りの中で、そんなストレスもすぐに癒される。

離れていたって、心がすぐそばにあるようで、安心できる。

清二くんとは、まだ、手もつないでない。

友達に彼氏が出来て、キスをしたとか、それ以上のこともしたとか聞かされると、

どんどん先を越されるようで、少しは焦る。

だけど、体はそばになくても、心だけはずっとずっと清二くんのそばにあって、

会えない日にちと反比例するみたいに、どんどんどんどん近づいているみたい。

あの日、駅でさよならをしたときよりもっと、大好きになっている。




来月、私の誕生日だ。

その日を目標に、会う約束をしていた。

秋の連休だけど、本当はもっと早く逢いたい。

9月になったら学校が始まるから、ゆっくり会っていられない。

だから夏休みのうちに、会いたいなって思っている。

新幹線で何時間もかかる距離だから、交通費だってバカにならないくらい高い。

高校生の身では、何度も通える距離じゃない。

だから清二くんはバイトをしている。

私も、負けないようにバイトを始めた。

本当は学校でバイトは禁止になっているけれど、清二くんに早く逢うためなのだ。

でも、学校にばれたらいけないので、すぐにやめられる短期のバイトにした。

化粧品のサンプルの配布のバイト。

白いTシャツに白と青のストライプ柄のミニスカートのコスチュームはカワイイけれど、

この真夏の青空の下。

照りつける太陽はハンパじゃなく痛かった。

それに、みんなが好意的に受け取ってくれるわけじゃない。

きちんと水分補給しないと、絶対倒れてしまうくらいハードだった。

3日やっただけで、かなり疲れたけれど、あと2日頑張れば、お金ももらえる。

清二くんも頑張ってるんだ。私も頑張ろう。

だけど……。

「佐代ちゃん、すごい日焼けしたね」

久々に会った友達に指摘された。

「そうかなぁ」

私は自分の腕をみた。

私はいつも図書館で本を読んでいるような、太陽が似合わない女の子だった。

白かった肌が、今では黒く焼けている。

秋に会ったとき、清二くんが引いちゃったらどうしよう。

こんな黒くなって、可愛くないって思われたら悲しいと思った。

急に黒くなった私を見て清二くんがびっくりしないように、私はその夜メールを送った。

バイトを始めたこと、そしてそのせいで日焼けしたことを写真つきで頑張って送ったのだ。

清二くんの反応が怖かったけど、清二くんは「気にしない」って返事をくれた。

そして返ってきたメールには、初めてデートをした水族館の写真が添付されていた。

『暑い夏だけど、魚たちは気持ち良さそうだよね』

って一言メッセージも添えられていた。



優しい清二くん。

私は昨日までよりもっともっと、会いたい気持ちが大きくなった。

そして、昨日までよりもっともっと、清二くんが大好きになっている。








↑清二くんにもらった写真。


「約束~逢いにゆくよ」の彼女側のお話でした。

興味あるかたは、彼側のお話なので読んでみてくださいね~♪

清二くんと会ったら、そのときまた続きを書きます(♪)

約束…逢いに行くよ

高校二年の夏休み。

僕は親戚のおじさんが働いているガソリンスタンドで、アルバイトをしていた。

暑い夏。

照りつける太陽と、午後になって上昇する気温。

ただでさえ暑いのに、車から発する熱も重なってクラクラする。

その日は特に暑くて忙しくて、ろくに休む暇も、水分を補給する余裕もなく

動き回っていた。

車を見送ってくるりと方向転換した瞬間に、目の前がゆらりと揺れた。

誰かの叫ぶ声がする。体を誰かが触っている。ふわりと浮ぶ体。

そしてすぐにどこかへ寝かされたのがわかった。

遠のく意識の向こう側、同じクラスだった佐代ちゃんの姿が見えた。

「清二くん。大丈夫?」

呼ばれてうっすら目を開けると、心配そうに僕を見下ろす佐代ちゃんの顔。

額に当てられた佐代ちゃんの手は、ひんやりとして気持ちがよかった。

心地良くて、何だかホッとした。

「ゆっくり休んでて」

言われて、僕にしかわからないくらい小さくうなずくと、再びそっと目を閉じた。

夏休みだから、佐代ちゃんが遊びに来てくれたんだろうか。

だけど、佐代ちゃんに僕がここでアルバイトをしていることは秘密だったはず。

佐代ちゃんが大好きなクマのキャラクターがある。その特大のぬいぐるみを

僕は誕生日にプレゼントしたいと思ってた。

そのためにアルバイトをしているのだ。

佐代ちゃんの誕生日は来月だ。

それに間に合うように。

そして秋の連休に、遠くに引っ越してしまった佐代ちゃんに会いに行くために

お金を貯めたかったんだ。




高校一年のクリスマスに、僕は佐代ちゃんと付き合った。

ずっと大好きで、ずっと見つめていた佐代ちゃんは、

奇跡的にも僕の告白にうなずいてくれた。

ずっと僕の視線を感じていて、いつの間にか意識してくれて、そして好きになって

いたんだと、頬を赤く染めながら佐代ちゃんは言ってくれた。

楽しいクリスマス。楽しい冬休み。そしてバレンタインには大きな手作りの

チョコもプレゼントしてくれた。

そして、春になったらふたりで旅行しようね、と約束していた。

だけど3学期の終了と同時に、佐代ちゃんの父親の転勤が決まり、佐夜ちゃん一家は

僕の元から遠く離れて行ってしまった。

佐代ちゃんの乗った列車を、僕は見えなくなるまでずっと見送った。

そして、見えなくなった後もずっと、そこを動けなくなっていた。

「また会おうね」

最後に手を振りながら言ってくれた佐代ちゃんに、僕も「きっと、絶対だよ」と約束した。

だから僕は、ここでアルバイトを始めたんだ。

こんなところで、くたばってる場合じゃない。

ぱっと目を開けると、そこは見慣れたスタンドの休憩室で、さっきまでそこに

いたはずの佐代ちゃんの姿はなかった。

体を起こした僕のひざに、濡れたタオルが落ちた。

手に取ってみると、佐代ちゃんがテニス部の部活のときに愛用していたタオルだった。

佐代ちゃんが好きなクマの絵がついているのが証拠だ。

しかもちゃんと【SAYO】と名前も書いてある。

間違いなく佐代ちゃんはここにいた。

たぶん……。

だけど姿もないし、後でおじさんに聞いても、そんな女の子はいなかったと言った。

そして、タオルはスタンドの青い普通のタオルを、おじさんが僕の額に乗せたはずだとも……。



不思議なことだけど、僕は佐代ちゃんが遠くから助けてくれたんだと信じた。

頑張って元気になって、バイトしてお金を貯めて会いにきて。

そう励ましてくれたんだと思った。



あの日、佐代ちゃんを乗せたのと同じ列車に乗って、僕は君に会いに行く。

絶対に、会いに行く。

そう再び決心すると、さっきまで辛かった体に元気が戻ってきた。

佐代ちゃんに会える日を夢見て、僕は元気良く立ち上がった。








ファンのかたより、リクエストいただいた小説【第一弾】です♪

こんなんでいかがでしょ~?

主役はアナタです。高校生になっちゃったけど(>▽<)

感想たくさんお待ちしてます。

近々【第二弾】公開予定~。みなさんリクエストありがとうございます。

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