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【10】夏休みのお仕事

「俺って誰よー」

「わかんねーのかよ、頭悪いな!! 功至だよ」

「功至くん?」

どうして功至が理花の番号を知っているのか。それはすぐにわかった。

たぶん透弥だ。昨日、透弥とも番号交換をしていたのだ。

それにしても、勝手にひとの番号を功至に教えるなんて、ちょっと心外だ。

「おまえ、透弥狙ってんだろ!」

「……なんでそんなに怒ってんの?」

怒りたいのはこっちのほうだ。

「うるさいな。狙ってんのかって聞いてるんだよ」

「別に。透弥くんとは何でもないし」

「何でもないのに携帯番号の交換なんかすんな!」

功至が言うには、透弥の携帯を見たら、理花の番号があって

それを見て勝手にムカついているらしい。

「とにかくな、これ以上透弥に近づくなよ。わかったな!!」

怒鳴るだけ怒鳴って、一方的に電話は切られた。

「なんなのよ」

要するに、功至が言いたかったのは透弥と仲良くするなって言うことだ。

良くわからないけれど、透弥は功至のモノなのだろうか。

「まさか、付き合ってたりして」

最近読んだマンガを思い出した。

男の子同士の恋愛を描いたもので、ちょっと面白く読んだのだけど、現実にはそうそう

ありえないことだろうなって思いながら読んだ。

でも、あったって不思議でもないことだ。

それより功至って医学部で頭はいいのかもしれないけれど、抜けてるところがあるらしい。

非通知でかけてこなかったせいで、功至の番号の履歴が残ってるのだ。

今後何かの役にたつかもしれないと思い、理花は功至の番号もアドレスに登録しておいた。





翌日、仕事に行くと上司の中原に呼ばれた。

上司と言ってもまだ29歳。

独身で結構いい男だったりする。

最近、すごい年下の彼女と別れたばかりらしい。

そんな噂を、パートの奥さん連中から聞かされた。

かなり落ち込んだ日々を送っていたようだけれど、やっと少しだけ元気になってきたようだ。


理花は特に興味もなかったので、真実はどうかしら。なんてヒマさえあれば騒いでる

奥様方とは話が合わない。

肩書きは主任。みんなのスケジュール管理とか仕事の割り当てなどを調整するのが主な仕事らしい。

この事務所では一番偉いひとで、ちゃんと主任室という個室もあるのだ。

「早速だけど、今日から地方に行ってくれ」

「今日ですか?」

「うん。もうすぐ夏休みだろ? テーマパークでイベントが開催されるんだけど、

地方だから当然向こうに滞在してもらわなければならない。うちからは2人、

桜井とキミとで行ってくれ」

「地方ってどこですか?」

「長崎だ。8月いっぱい。約一ヶ月ってとこだね」

理花が住んでいるのは福岡県。

車だと日帰りできる距離ではあるけれど、毎日となると通勤は不可能な距離だった。

地方へ行くのは楽しい。長崎と言えば、美味しいちゃんぽんが頭に浮んだ。

仕事よりも食べ物のほうに興味津々。

お休みの日には、旅行気分で観光も出来るし、会社の寮だけど

ちゃんと完備されているから結構楽しい。

「今から帰って荷造りしてきなさい。午後から出発だ」

いつもはこんな急に仕事は決まらない。いきなりだとしても、3日くらいの余裕があるのだ。

よほど緊急を要するのだろうか、と理花は思いながら帰宅した。

「わたしは独り身だから気楽に動けるんだけどね」

一緒に行く予定の桜井くんは、確か新婚さんだったはず。

春に若い奥さんをもらって盛大な結婚式までやってたっけ。

一ヶ月もほったらかしでいいのかな。

と、余計なお世話なことを考えてしまった。

「中原主任の娘さんだっけ?」

いや、違う。中原主任は独身だから。

「でも、何か関係あったような気がするけれどな~」

誰に話すともなく、ひとりでぶつぶつ言いながら荷造りを続けた。

とりあえず、身の回りのものをボストンバッグに詰めた。

それから一ヶ月分の必要なものをダンボールに詰め、滞在先へ送る。

移動するのに車があれば便利だと思うけれど、事故があったらいけないとかで

マイカー移動は禁止になっている。

事務所へ戻って、中原主任の手配した列車の切符をもらって桜井くんと一緒に長崎へ向かった。









続くのです。

ちょっと説明くさくなっちゃったな(苦笑)

http://blogs.yahoo.co.jp/kanade33003/9691535.html
↑参考までに。。。

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