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悠のいない1日

夏休み、義母の家に遊びに行った悠は、楽しく過ごしているらしく、ほとんど電話もかけてこない。
悠はともかく、僕のほうが少しホームシックならぬ悠不足に落ち込んでいる。
そんな僕を心配してだろう。
同じメガネ店で働く同僚の白石さんが、僕を水族館へ誘ってくれた。
「気分転換に遊びましょう」
断る理由はなかった。
白石さんは、僕の家庭の事情を知っている。相談にも乗ってくれる。
同情なのだろうが、聞いてもらうと不思議と心が落ち着いてくるのだ。
ふたりで休みをあわせることは難しいので、僕たちは夜の水族館へと行くことにした。
夏休み期間だけ、特別に遅くまで開園している水族館は、ライトアップされていて昼間に来るのとはまた別の感動を覚える。
「大人一枚、子供……」
入園のチケットを買うとき、言いかけて僕はハッとした。
そうだ。
いつもは悠と二人で来るから。
今日は白石さんとだから、「大人二枚」といわなければならないのに。。。



子供が直接、海の生き物を触って体験できるコーナーがあり、
悠に体験させたら喜んだだろうな、と思ったり、いるかのショーを見たときも、手を叩いて喜んだに違いないと思ったりしてしまった。
こんな僕の様子に白石さんが気付かないはずがなかった。
「今度は悠くんと三人で来たいな」
優しい白石さんの思いやりのある言葉に、僕の心は素直に嬉しいと感じていた。
悠がいないのは寂しいけれど、こんな風なデートも悪くないな、と少し思った1日だった。
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