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恋にとどくまで ~梨々の恋  2step

梨々の恋~2step




次の日は日曜だったので、九時まで寝ていた。

 父は昨夜、夜中に帰って来ていたようだが、梨々が目覚めたときにはもういなかった。

 日曜なのに仕事に行ったんだ。

 でも、こんなの日常茶飯事なんだ。いつものこと。別になんとも思わない。

 お昼頃になって、苺花が遊びに来た。

「昨日、創樹さんとエッチしちゃった」

 まるで、おはようの挨拶をするくらいの気軽さで、苺花は梨々に教えてくれた。

「創樹さんね、私のこと超可愛いって言ってくれたのっ!」

「付き合ったってこと?」

「まだ。彼女いるから今は無理なんだって」

「彼女いるのに。いいの?」

「うん。ってゆーか、彼女とはもう冷めてるんだって。だからもうすぐ別れるから待っててって言われた

んだー」

 苺花は嬉しそうに笑って言うけど、それって不倫しているオヤジが、愛人に言うようなセリフじゃん。

「創樹さんに一目惚れだったんだもん。信じて待つことにするの。好みのタイプだし、手放すには惜しい

んだもん」

 一目惚れかあ。

 確かに顔はかっこ良かった。でも、彼女がいるのに他の女に手を出すなんて、軽すぎ!

 梨々だったら信用出来ないと思った。

「梨々は?」

 不意に苺花に聞かれた。

「何?」

「何って、大和のことよ」

「大和のこと?」

 意味が分からず、苺花の言葉を繰り返す。

「昨日、大和とどーなったのよ」

 興味津々な目つきで、にやにや笑いながら苺花が梨々の身体をつつく。

「どうもなってないよ」

「えーっ! どうもなってないのー? どうにかなれば面白かったのにー」

 つまんなそうに頬を膨らませられたって困る。

 苺花には時々、ついて行けない。

 彼氏の替わるサイクルが早くて、次から次に気が変わるのを、目の当たりにしてきた。

 熱しやすく冷めやすい。典型的な性格だ。

 苺花みたいにうまく巡って来たチャンスを生かしていれば、梨々も今頃、彼氏いない歴十七年に、ピリ

オドがとっくに打てるはず。

 苺花だったら、昨日大和とどうにかなっていたのかな。

 梨々は何とも思ってなかった人を、いきなりそういう対象になんか見れないから無理なんだ。

 一応、片想いはしたことがある。

 実は今も密かに憧れている人がいる。

 だけどいつもみたいに想うだけで、きっとすぐに散ってしまうんだろうな。

 梨々、アプローチの仕方がわからないから。

 相手から告(い)われればいいけれど、そんな都合良いことは現実にはなかなか有り得ない。

 苺花みたいに誰が見ても可愛いければ、言い寄られることも多くて、チャンスがたくさんあるんだろう

けど、梨々は誰が見てもって程じゃないと想う。

 自分の顔もスタイルも嫌いじゃないけど、自信があるって訳でもない。

 胸が大きい苺花といると、嫌でも比べられて落ち込む。



 
翌日の放課後、一緒に帰ろうと大和に誘われた。
 
断る理由がないので、梨々は大和と一緒に帰って、なんでもない世間話とか、クラスメイトの噂話で盛

り上がった。



 梨々はいつのまにか大和と一緒にいることが多くなって、だんだん仲良くなっていった。



step3に続く。
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