スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【17】スキ、好き、隙。

樹を追い出した後、理花は我ながらどうしてあそこまで抵抗したんだろうと考えていた。

樹のことは、嫌いではない。

でも、キスされると思ったら、嫌だと思った。

それって、やっぱり好きじゃないと言うことだろうと思う。

好きだったら、キスしてもいいと思うはずだ。

だとすれば、キスしてもいいと思った透弥のことは……。

「好きってことかなぁ?」

声に出して自分に問いかけてみた。

「……微妙?」

どうしてか、好きって言葉を使った途端、好きじゃないと言う気持ちに陥る。

だって、好きってもっと熱い気持ちではないのか。

会いたいとか、どうしているか気になるとか。

そういう気持ちとはまったくかけ離れているのだ。

好きじゃないのに、キスやエッチはいいって、紗夜の言葉を借りるなら、まるで淫乱女みたいだ。

でも、淫乱って、誰かれ構わずに関係を持つような女のイメージがある。理花はそれとは違うはず。

「淫乱じゃないもん」

スキはあるかもしれないけど。と、心の中で突っ込んだ。

ふと鏡を見ると、眉間にシワが寄っていた。

あんまり考えすぎるのはやめよう。

理花はバスルームに行き、シャワーを浴びた。

部屋に戻り、顔にパックをしていると、不意に電話が鳴った。

「あ、寝てた?」

電話は透弥からだ。

「ううん、まだ。パックしてるところ」

パックしたままだと、上手くしゃべれない。

はがす予定時間まで、あと2分くらいあったけれど、理花はパックを顔からはがした。

「パックって、顔が白くなるやつ?」

「ううん。透明」

「いつもパックしてるの?」

「いつもじゃないよ。3日前からウエディングショーの仕事してるの。

お化粧されるから、肌をキレイにしておきたくてやってたの」

「ウエディングショーって、何?」

いつもメールばかりで、滅多に電話をしてこない透弥からの電話は、なんだか新鮮だ。

ちょっとだけ、心臓がドキドキしている。

「シーサイドチャペルってあるでしょ。あそこで一ヶ月間。週末だけなんだけど、

結婚式の見本みたいなことをやるの」

「見てみたいかも」

透弥が興味を示してくれる。

「見に来ていいよ。見せるためにやるんだもん」

「理花のドレス姿、キレイそう」

「どうかな~、見て確かめてみて」

「今から見に行く」

「え。今は仕事してないよ。明日だよ」

「違うんだ。今、下にいる」

「下? 下って」

「理花のアパート」

「え、来てるの?」

理花は携帯を耳に当てたまま、玄関のドアを開けた。

階段の下に透弥がいた。

理花に気がつくと、持っていた携帯を閉じて、手を振る仕草で微笑んでいる。

「急にどうしたの? ビックリしたよ」

理花も携帯を切って、階段をおりていく。

「なんか、急に顔が見たくなった」

「うん……」

いつ会ったきりだっただろう。ちょっと久しぶりだからまっすぐ顔を見るのが照れ臭い。

「夜遅くにごめん。すぐ帰るし」

「帰るの?」

思わす理花は聞き返してしまった。

「帰らなくていいなら、帰りたくない」

帰らなくていい、というつもりで言ったのではなかったけれど、

透弥の顔を目の前にしていたら、「やっぱり帰って」とも言えず、

「じゃあ、ちょっとあがってく?」

誘ってしまった。




__________________________


ちょっと短めで、終わり~。

理花ちゃん、男を軽々しく部屋に入れてはいけませんよ。

って思いませんか?

ねえ。。。。


スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 BLOG TOP 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。