スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

恋にとどくまで~梨々の恋 6step

梨々の恋  6stepです~。


「流されるなよ」

 涼はキスをくれずに、素っ気ない言葉で梨々をかわした。

「流されるって……何に?」

 ゆっくりとつぶっていた目を開ける。

「梨々ちゃん、こんな雰囲気に流されやすそうだなって思ったんだ。大人になりたいなんてさ、

そういうのは本当に好きなやつにしか言ったらダメだろ。こんな風に簡単に男の部屋に入ること

自体、どうかと思う」

 これって、やんわりと拒否されているってこと?

「梨々は……梨々は、涼のこと……」

「梨々ちゃんに、これやるよ」

 涼が梨々の言葉を遮り、ポケットの中から小さな袋を取り出した。

「な……に?」

「クリスマスプレゼント。欲しい?」

「え……、いいの?」

「欲しいならやるよ。ただしそれは彼女にやろうと思って買ったヤツだけどね」

 すでにプレゼントの袋は梨々の手のひらの中だ。

 涼にもらえるってことは、嬉しいけど。

 でも、これは梨々に買ってくれたものじゃない。

 彼女の喜ぶ顔を想像して、涼が選んだプレゼントで、梨々が受け取る資格なんかないんだ。

 だけど……。

「いるわけねーよな、いいよ。捨てる」

 涼がプレゼントに手を伸ばした瞬間、梨々はそれを胸に抱きしめるようにして、

くるりと後ろを向いた。

「いやっ、捨てるなら梨々のにするもん」

「梨々ちゃん」

「いいのいいのっ! 涼が買ったものには違いない。もったいないよ、せっかく買ったのに

捨てるなんてもったいない!」

 しばらく涼は、じっと梨々の背中を見ていたようだ。

 背中にチクチクと涼の視線を感じる。背中がむずむずした。

「返せよ」

「やだっ」

「欲しいなら……交換してもらってくるから」

「……交換?」

 身体はそのままに、顔だけ涼のほうを振り返る。

「それ、ネックレスなんだ。サイズが合わなかったって言って、交換してくるから。

アイツに買ったものをそのまま梨々がつけてんの見るの嫌だし。見るたびに思い出すだろ」

 ネックレスにサイズなんかないと思う。

 だけど、交換してくれるのは、梨々に買ってくれるのと同じことになるかな。

 ううん、違う。

 彼女のこと、思い出すのが嫌なだけだ。

 だったらもっと、何か違うものに出来ないだろうか。

「梨々、指輪がいい」

 要求してみた。

「指輪にして。ネックレスは嫌。これを指輪に交換してよ」

 子供っぽくワガママな素振りで言ってみる。

「指輪はダメ」

「ええーっ、どうしてよー」

「指輪は彼女にしかあげないって、決めてるんだよね」

「……そうなんだ」

 じゃあ梨々を彼女にしてよ、とはあまりに図々しすぎて言葉には出来なかった。



 結局、涼に送られて家まで帰って来た。

 何もなかった。

 梨々に涼は、結局何もしなかった。

 部屋に入り、ばたんとベッドに倒れこむ。

「やっぱり、遊ばれてるのかな」

 しかも、子供を遊んでくれてるって意味の遊び。

 大人の遊びなら良かったのにな。

 梨々は、涼にだったら遊ばれてもいいかも。一回でいいから、涼とキスしてみたかった。




 7stepへ続く♪











 

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 BLOG TOP 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。