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恋にとどくまで~梨々の恋 10step

★10stepまで上がってきたものの、まだ恋には届きませんね。

 梨々はまだ頑張れるんでしょうか。続きをどうぞ♪





 冬休み最後の日、また大和が来た。

「ヒマ?」

「ヒマで悪かった?」

 遊ぶ相手もいないのかよって、言われているようでムッとして、つい、言葉に棘を含んでしまう。

「悪くないけど、この前大変そうだったから気になって」

「ああ、雅人さんのことね」

「梨々の背後に、怖い顔して立ってたじゃん、誰?」

 雅人、梨々の知らないうちに大和を睨んでたのね!

「叔父さんだよ、梨々の。梨々が悪いことしないように見張られてたの。でも、怒らせちゃったからもう

帰ったよ。好きにしろって言われちゃった」

「なんか、訳あり?」

 良かったら聞くよ、って大和が言ってくれる。

「うん……じゃあ、あがって」

 梨々は大和を部屋に入れた。




「梨々、好きな人がいるって話したよね」

 目の前に座る大和をチラッと見て反応を確かめる。

「うん。聞いた。恋の悩み?」

 大和はちゃんと真摯な態度で梨々の話を聞いてくれる。

「好きって伝えたんだよ。だけど、好きにならないって言われたのっ」

 ヤバッ……。思い出したら泣きそうになってきた。

「なんだよそいつ。梨々が真剣に告白してんのに、そーゆー言い方すんの? 最悪」

 露骨に嫌そうな表情を浮かべる。

「最悪でも……好きなんだもん」

「そっか。ツライよな~」

「そう言う大和こそ、好きな人とどうなってんの?」

 同情されると泣き出してしまいそうだったので、梨々は話を大和に向けた。

「ああ、俺も同じ。好きなやつには好きな男がいるんだよ」

「大和もツライんだね」

「梨々もね」

 はあああ……。と、二人で同時に大きなため息を落とした。

「大和は告白したの?」

「しねーよ。振られるのわかってるのに」

「じゃあ、言わないつもり?」

「まあ、忘れられないなら、折を見て言うかも。でも今の段階では100%不可能だしな、言わない」

「梨々も100だよ」

 しばらく二人でため息ばかりついていたが、先に大和が立ち直った。

「ゲームの続きでもする?」

「そうだね、しよう」

「今どの辺?」

「なんとか都市ってところ」

「ああ、わかった。あそこね」

 ゲーム機をセットしてくれる大和の横顔を盗み見た。

 大和は優しいと思う。

 話も合う。

 顔だって、梨々の好みじゃないけど、たぶんカッコイイ部類なんだと思うし……。

「ねえ、大和の好きな子って誰?」

 気付いたら口に出していた。

「え……」

 動揺した様子の大和に、さらに聞いた。

「クラスの子なんでしょ? 梨々も知ってる子だよね?」

「……うん、知ってる子」

 大和は小さくうなずいた。

「誰?」

「言えない」

「言ってよ。梨々だって涼のこと教えたでしょー」

「それとこれとは別問題」

 大和は意地でも言わないって言って、梨々に背を向け再びゲームに集中している振りをした。

「ケチ」

「ケチでいいもんね」

「……涼が言ってたよ。大和は梨々が好きって」

 なんて、そうハッキリとは言われてないけれど。

「ふーん。なんでそいつに俺の気持ちがわかるわけ? 勝手に想像されても困るんだよな」

 大和は梨々に背を向けたままだから、どんな顔をして言っているのかはわからない。

「大和。ねえったら」

「うるせーな。苺花だよっ」

「は?」

「梨々が言えってゆーから言ったんだからな」

 苺花?

「大和は、苺花が……好きなの?」

「悪いかよっ」

「……悪くない、けど……」

 意外だったんだ。

 大和が苺花を好きだなんて、まったく気がつかなかった。

 梨々ったら大和に好かれてるかもしれないなんて、自惚れもいいところだった。

「でも、今はちょっと違って……その、梨々と過ごしてるうちにだんだん俺──」

 大和の言葉を遮るように、梨々の携帯が鳴った。





★タイミング外されまくりの大和。

 11stepに続く♪
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