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恋にとどかなかった~大和のその後


惜しくも? 梨々との恋に破れた大和。

その後どうなったんでしょうか。と言うことで続きを書いてみました。

高校を卒業した後のお話でお届けいたします。



 恋愛に関して、真面目に取り組んだことがないとか、相手が変わるサイクルが早いとか、熱しやすく冷

めやすい、などなど。

 俺が片想いしていた梨々の親友、苺花に対する梨々の分析結果だ。

「元気出しなさいよ、大和!」

 その苺花に、背中をバシッと叩かれる。

「カラオケでも行こうか? もちろん大和のおごりで」

「はあ? 何で俺のおごりだよ」

「私と二人でカラオケなんて、お金払ってでも行きたいって男、たくさんいるのよ。大和くらいなもの

よ、私に冷たいの」

 じゃあ、他の男と行けばいい。

「やっぱり目の当たりにすると、辛いよね。いいよ、大和。今日は特別に私がおごる。行こう」

 苺花が俺の腕を引っ張ったとき。

「苺花」

後ろから苺花の恋人であり、梨々の叔父にあたる雅人の声が聞こえる。

「この後、会社の奴らと二次会なんだけど、苺花も一緒に行くか?」

「どうしようかなー」

この雅人ってやつ、苺花とは、結婚の約束をしているとか、いないとか。

確か俺たちより10くらい年上だっけ。

「大和はどうする? 二次会行く?」

「俺はいい。行かない」

「じゃあ、私も行かない。雅人、楽しんできていいよ。私、大和と帰る」

 雅人の視線が俺に移った。そしてすぐに苺花に目を戻す。

「俺は抜けられないからな。悪いけど大和くん、苺花のこと頼むね」

 そう言って、雅人が苺花の手に、お金を握らせた。

「じゃあな、苺花。タクシーに乗ってちゃんと帰れよ」

雅人の後姿を見送った苺花は、何故か深いため息を落とした。

「良かったのか、行かなくて」

「いいのいいの。会社の人といたってつまんないし、梨々と涼のラブラブなの、これ以上見たくないのよ

ね。大和もそうでしょ」

「そりゃあ、まあ。そうかもな」

 梨々に失恋して以来、自分なりに気持ちを整理できたと思っていた。ちゃんと梨々のことは、卒業する

まで友達として付き合えたと思う。もう何とも思っていない。ちゃんと二人を祝福できるはずだ。

 そう確信できていたからこそ、今日こうして梨々と涼の結婚式に出席を決めたのだ。

 あっと言う間だったな。

 高校を卒業して、こんなにすぐ結婚だなんて。 

 でもいざ幸せそうな二人を見ると、やっぱり胸のどこかがチクッと疼いた。

「行こう、カラオケ」

 苺花に促され、立ち上がる。

「帰るんじゃねーの?」

「せっかくお小遣いもらったから、奢るってば」

 苺花はさっき雅人にもらった5000円札をヒラヒラと目の前で振ってみせる。

「それ、帰りのタクシー代じゃね?」

「いいの! もうこのお金は私のものだし、どう使おうと自由だもん」

「はー、やな女だな、おまえ」

 今に始まったことではないが、苺花の行動、言動には呆れるを通り越して、もはや理解不能。

「行くの行かないの!」

「いいよ。雅人さんに頼まれたし、ほっとくと苺花、どっか行っちゃうだろ。しょうがねーから行ってや

るよ」

 しぶしぶついて行った風を装ったが、俺は苺花以上に歌いまくってしまった。

 歌に何もかもをぶつけるように。

 そして、引き出物の中に入っていたケーキや赤飯などなどを、持ち込み禁止のカラオケボックスで、し

っかり全部食ってやった。

 二人で4時間歌いまくり、店を出る頃には、かなりスッキリしていた。



 大通りに出て、タクシーを拾おうとするが、土曜の夜だからか、なかなか空車が見つからない。

「大和、帰るのやめようか」

「は? 何それ」

「その辺に泊まっちゃおうか」

 また苺花がバカなことを言い出す。

「彼氏いるんだろ。俺たちそーゆんじゃねーだろ」

 俺は苺花のそういう誘いは一切無視なんだ。

「別に大和とエッチするつもりじゃないのに。眠いんだもん。眠りたいだけなのに大和ったらエッチなこ

と考えちゃって」

 肘でわき腹をつつかれる。

「眠るだけなら尚更じゃんか。わざわざ泊まらなくたって、帰って寝ればいいんだ」

「タクシーつかまんないから、言ってるんじゃない」

「駅のほうにタクシー乗り場あっただろ。少し歩くけど、行くぞ」

 苺花には付き合ってられない。

 先に歩き出した俺の背に、苺花が文句をぶつける。

「もー、大和ー。足が痛いのー。待ってよー」

 履きなれないヒールの高い靴。さっきから痛そうにしているのには、気がついていた。

「世話の焼ける女だな」

「おんぶして、大和」

「は? 何甘えてんだ。腕につかまれよ、腕に」

「ひゃはは、大和が赤くなったー」

 すぐそうやって苺花は俺をからかうんだ。

 

 梨々に失恋して以来、こんな調子で苺花は俺に構ってくるようになったが、正直言って時々困る。

 スキンシップ過剰だし、冗談ばかり言うのだ。

 俺を振り回して楽しんでいる。

 苺花のいいおもちゃになっているんじゃないだろうか。

 あれしろ、これしろと要求は多いし、苺花の奴隷にされているんじゃないかと疑うこともある。



 早く彼女でも作って、苺花から解放されたいとしみじみ思いながら、

苺花を抱えるようにして駅まで歩いた。
 





引き続き、「恋にとどくまで~苺花の恋」を書こうと思います。

苺花と大和が、恋人同士になる……のかな?? 苺花の想いが大和に届き、大和が苺花を好きになる。

……はず。

その恋の成就までの過程を、書いてみようと計画中。

無理かな。無理そう? いえ、恋人同士にしてしまいます!!(強引にではなく、自然にですね)


近日公開予定!


ご期待ください。(期待しているかたがいらっしゃるならば、ですね)
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