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■LOVE MAZE【連載中】

【24】新郎役代理

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翌日、事務所に出勤すると涼が近づいてきて言った。

「昨日どうなった? 仲直りできた?」

「うん、別に大丈夫」

「良かったな。いいヤツじゃん、彼氏」

そうか。樹のことを、彼氏だと思っているんだった。

「いいヤツだよ。でも、彼氏じゃないし」

「え? じゃあ誰?」

「彼の友達」

「へえ……そうなんだ。でも、それだけでもなさそうだね」

そう思うのが普通かもしれない。

あんな時間に理花の家に来て、涼の言うことを素直に聞いてうなずいたって言っていたし、

涼の目に彼氏だと写っていたんだし、ただの友達と言うには無理がありそう。

「わけアリみたいだね」

「うん、なんか、す……好きって、言ってくれてる」

好きって言葉を口にするのは、恥ずかしいものだ。

それがたとえ、自分が言う側の言葉ではなくても、妙に照れ臭くなるのはどうしてだろう。

「ほったらかしの彼氏より、優しい友達のほうにフラっと行きそうだったりして?」

「うん、そうなったりして」

言いながら理花は虚しくなった。

このままだったら、本当に樹にフラっと行っちゃうかもしれない。

何より、透弥といるより樹と一緒にいるときのほうが、疲れないのだ。

会話だって気軽に出来るし、気楽なのだ。

だけどそれは、好きだからではなく、意識していないからこそだと思う。

一緒にいて楽しいけど、一緒にいてもドキドキしない。

会話は弾んでも、甘い会話には程遠い。

透弥に会って、「好き」だと思う感情が自分なりに少し理解できた。

透弥に対する気持ちと、樹に対する気持ちの違いは、歴然としている。

もし、樹にフラっと行くとしたら、成り行きだろう。

そしてきっと、後悔してしまう気がするのだ。

「流されないようにしろよ。ちゃんと本物の彼氏と話し合わなきゃな」

理花の心中を見透かしたように、涼が言った。

流されやすい理花の性格、悔しいけれど涼には全部知られている。

「昨日の理花ちゃん、俺にもフラっと……だったもんな」

「酔ってたんだもん」

「酔うほど飲むところから、危ないんだって」

「昨日の続きでお説教しないでください」

「あ、急に他人行儀ですか? 高浜さん」

「他人ですから、桜井さん」

「それはそうですが、高は──」

涼が全部言ってしまわないうちに、事務所のドアが開き、主任の中原が入ってきた。

「高浜、今から一緒に教会行くから」

言われて中原は先に事務所を出て行く。

「行ってらっしゃい」

頑張ってね、と涼に見送られ、中原を追いかけた。

駐車場に続く道のりを、中原と一緒に歩いた。

時間を気にしているのか、中原は早歩きになっているから、理花は少し小走りで着いてゆく。

「中原主任が教会に送ってくれるんですか?」

中原はほとんど事務所勤務で、現場に出向くことはない。

珍しいこともあるものだと思っていたら。

「新郎役。今日から僕がやるから」

「ええ? 何で?」

「向こうのモデル事務所の方が、先週までって勘違いしてたらしいんだ。手違いってヤツ。

いろいろ手配してみたけど、誰も予定が空いてなくて、しょうがなくだよ」

今回のウエディングショーは、理花の会社とモデル事務所の共同でのショーなのだ。

新婦役は理花。新郎役はモデル事務所から来ていた。

ショーは今週いっぱい行われるのに、勘違いで来られないなんて、

責任追及はしないんだろうか。などと理花は考えたが、その辺りのことは主任の中原の仕事だ。

だから主任が責任を持って自ら新郎役をするんだろう。

「モデルみたいにカッコ良くないし、こんなオジサンが相手で申し訳ないけど、

穴を開けるよりマシだろう。仕事だと思って我慢してくれ」

はい、我慢します。ともいえないので答えずにいたが、理花の目から見たら、

中原はまだ独身だし、オジサンって自分で言うほどくたびれてもいないし、

じゅうぶんモデルと張り合えると思う。





ショーが始まる前、控え室でタキシードに身を包んだ中原は、初めてのことに

かなり緊張していたように見えた。

けれど平日だと言うこともあり、ギャラリーは土日より少なめだったせいか、

思ったほど中原に緊張も見られず、無事にショーは終わった。

ただひとつ気になることがあるとすれば……。

「高浜さん、お疲れ様」

送っていこうか、と中原が行った。

「ありがとうございます。でも、今日、来てるみたいなんですよね、彼……」

理花はショーの終わりごろ、教会の後ろの席に座っている透弥を見つけたのだ。

じっと睨むみたいにして理花と中原を交互に見ていた。



*********************



続く。

自分でも話を忘れてたぁ。。。(´д`)

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