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恋にとどくまで~その後の大和(前編)

恋にとどいてしまった大和



苺花を助手席に乗せて、苺花の家に車を走らせている。

さっきからずっと、横顔に苺花の視線を感じる。

見られている。しかも、穴が開くかと思えるほどにじっと見つめられているようだ。

「ねえ、大和」

苺花の声に心臓がドキンと反応する。

声がメチャクチャ甘い。そんな可愛い声で話しかけられるのは正直初めてで、嬉しいというより

何か企んでいるんじゃないかと怪しんでいる。

「なんだよ」

「うん。大和、私のことが好きなんだよね」

「は?」

「違う。そこは、は? じゃなくて、好きだよ、大好きだよって言うのよ」

「……ああ」

「ああ、じゃないよ。そうだよ、大好きって言ってよ。それとも大和は私が好きじゃないの?」

「……す、好きだよっ」

何度も言わせないで欲しい。

「ほんと?」

まだ疑っているんだろうか。

「ほんと。大好き大好きだよ」

「私も大好き。じゃあ、キスして」

「っ……うわ」

急にキスなんて言うから、ハンドル操作を誤りそうになって慌てた。

「危ないな!! ちゃんと運転しなさいよね!」

まだ死にたくないわよ。と苺花がいつもの口調で言う。

人間、咄嗟のときって本性が現れるんだっけ。

気を取り直してハンドルを握った。

「落ち着いてね、大和」

「落ち着いてるよ」

「嘘だ~、さっき動揺したよ。キスって言葉にすっごい動揺したくせに」

「してねーよ」

本当は、動揺したけど認めたくない。

「そう? キスくらいどうってことない?」

「ないない。どうってことないよ」

かなり、どうってことあるけど。

「そっかー。じゃ、後でしようね、キス」

「え、いいの?」

「嫌なの?」

「嫌じゃないけど」

「けど、何?」

「けど、何でもない」

嫌じゃないけど、キスしたら鼻血が出るかもしれない。緊張して、上手くやれないかもしれない。

なんて、言えるわけがないだろう。

だって、カッコ悪いだろ。たぶんエッチに関しては百戦錬磨だろうと思われる苺花が相手なんだ。

最初の段階から負けているのは、わかりきっていることだけどさ。

今さらだけど、考えてしまう。

ちゃんとやれるだろうか。

下手くそって言われたら、落ち込むだろうな。

やったら最後、付き合えないとか……言われたりして。





★そして結局この日、苺花を送り届けて以来、キスさえしてやれないまま、数週間が過ぎるのでした。

  続く~~~(笑)
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