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約束~逢いたい気持ち

夢をみた。

遠距離恋愛中の清二くんの夢。

夢の中で清二くんは、ガソリンスタンドでバイトをしていた。

暑さのせいで倒れた清二くんを、私は必死で介抱していた。

持っていたタオルで汗を拭いて、水に濡らしておでこを冷やした。

同じころ、同じ夢を清二くんも見たよって後で聞いたときは、びっくりした。

そして、あの夢のあと、どこかへなくしてしまったと思っていたお気に入りのタオルは、

何故か清二くんが持っていた。

夢なんだろうけど、知らないうちに私は清二くんの元にかけつけてたのかもしれない。

まさかそんなことがあるわけないけど、そう思ってしまうような不思議な夢だった。




高校一年の終わり、私は父の転勤について行った。

私と清二くんは、遠距離恋愛になった。

友達は、離れてしまうと気持ちも離れるよって言うけれど、そんなことは絶対ないと思ってる。

そばにいて欲しいときに、いない彼なんて役にたたないよって言う友達もいる。

「役にたたせるために、清二くんと付き合ってるんじゃないもん」

反論はいつも、自分の心の中でしていた。

言い返すとケンカになりそうで、なかなか口に出せないから、いつもストレスはたまる。

だけど、清二くんとの日々のメールのやり取りの中で、そんなストレスもすぐに癒される。

離れていたって、心がすぐそばにあるようで、安心できる。

清二くんとは、まだ、手もつないでない。

友達に彼氏が出来て、キスをしたとか、それ以上のこともしたとか聞かされると、

どんどん先を越されるようで、少しは焦る。

だけど、体はそばになくても、心だけはずっとずっと清二くんのそばにあって、

会えない日にちと反比例するみたいに、どんどんどんどん近づいているみたい。

あの日、駅でさよならをしたときよりもっと、大好きになっている。




来月、私の誕生日だ。

その日を目標に、会う約束をしていた。

秋の連休だけど、本当はもっと早く逢いたい。

9月になったら学校が始まるから、ゆっくり会っていられない。

だから夏休みのうちに、会いたいなって思っている。

新幹線で何時間もかかる距離だから、交通費だってバカにならないくらい高い。

高校生の身では、何度も通える距離じゃない。

だから清二くんはバイトをしている。

私も、負けないようにバイトを始めた。

本当は学校でバイトは禁止になっているけれど、清二くんに早く逢うためなのだ。

でも、学校にばれたらいけないので、すぐにやめられる短期のバイトにした。

化粧品のサンプルの配布のバイト。

白いTシャツに白と青のストライプ柄のミニスカートのコスチュームはカワイイけれど、

この真夏の青空の下。

照りつける太陽はハンパじゃなく痛かった。

それに、みんなが好意的に受け取ってくれるわけじゃない。

きちんと水分補給しないと、絶対倒れてしまうくらいハードだった。

3日やっただけで、かなり疲れたけれど、あと2日頑張れば、お金ももらえる。

清二くんも頑張ってるんだ。私も頑張ろう。

だけど……。

「佐代ちゃん、すごい日焼けしたね」

久々に会った友達に指摘された。

「そうかなぁ」

私は自分の腕をみた。

私はいつも図書館で本を読んでいるような、太陽が似合わない女の子だった。

白かった肌が、今では黒く焼けている。

秋に会ったとき、清二くんが引いちゃったらどうしよう。

こんな黒くなって、可愛くないって思われたら悲しいと思った。

急に黒くなった私を見て清二くんがびっくりしないように、私はその夜メールを送った。

バイトを始めたこと、そしてそのせいで日焼けしたことを写真つきで頑張って送ったのだ。

清二くんの反応が怖かったけど、清二くんは「気にしない」って返事をくれた。

そして返ってきたメールには、初めてデートをした水族館の写真が添付されていた。

『暑い夏だけど、魚たちは気持ち良さそうだよね』

って一言メッセージも添えられていた。



優しい清二くん。

私は昨日までよりもっともっと、会いたい気持ちが大きくなった。

そして、昨日までよりもっともっと、清二くんが大好きになっている。








↑清二くんにもらった写真。


「約束~逢いにゆくよ」の彼女側のお話でした。

興味あるかたは、彼側のお話なので読んでみてくださいね~♪

清二くんと会ったら、そのときまた続きを書きます(♪)
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