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恋愛感情


口説かれるのは苦手

強引なのは苦手

毎日のメールとか

時間を考えない電話とか

まるで攻撃されてる気分になる

まるで嫌がらせをされてるように錯覚する

口説かれ続けるほどに

逃げたくなる

怖くなる

ますます敬遠したくなる

ストーカー被害届を出したくなるほど

嫌になってしまうのに






それが

好意を持っているひとからだったら

何をされても嬉しいと思うのは

恋愛感情の不思議だ

1日100通のメールでも

強引な誘いでも

夜中の電話で起こされたとしても

1日に何回もの「愛してる」の言葉も

迷惑じゃないのが

恋愛感情のなせる快感

恋愛感情はワガママだ

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【11】急なメール

出張中の滞在期間は快適だった。

最近、面倒なことに巻き込まれつつある予感がしていたから、今回の出張は息抜きになる。

いきなり理花がいなくなったと思って焦ったらしい樹からは、メールや電話が届く。

一生懸命なのは悪くないと思うので、適当にメールを返してはいるが、

電話だと時間も体も束縛されているようで正直言って、うっとおしい。

あれこれと詮索ばかりされるのも迷惑なのだ。

悪い人ではないんだけれど。



そうして過ごしているうちに、夏休みも残り2週間になった。

1日の仕事が終わり、後片付けをしているとき、同じ事務所から来ている桜井涼に誘われた。

「今夜、飲みに行かない?」

明日は2人とも仕事が休みだから、飲みに行くのはちょうどいい。

「今日は暑かったからな。ビールでも飲んでスッキリしたいね」

「私を誘ったりしていいのかな?」

「何で? 別に変なことするわけじゃないし、いいだろ」

実は過去、彼とは彼の言う「変なこと」をしてしまったことがある。

当時、まだ独身だった涼は理花と少しの期間付き合っていたが、涼のことは好きになれなかった。

友達としてはいいけれど、恋愛感情がまったくわかなかったのだ。

別れを切り出したのがクリスマスイブだったせいか、かなり傷つけてしまったと思う。

悪意があったわけではないけれど、悪いことをしたような罪悪感はあったし、

同じ職場で居心地悪く過ごしていた。

でも、理花と別れたおかげで今、涼は幸せな結婚をしたのだから結果的には良かったのだ。

「酔った勢いで変なことしたら悪いから----」

と言って断ろうとしたとき、タイミングよく理花のケータイにメールが届いた。

「……え、えええっ!!」

ケータイ画面の文字が理花に大声を出させた。

「どうした?」

涼が近づいてきて画面を覗き見する。

「理花ちゃんとの飲みは、延期みたいだね」

ふっと笑って肩をすくめた。

メールは透弥からだった。

今、長崎駅にいるらしい。会えるかどうかの返事を促すメールだった。

わざわざ会いに来たとなると、会わないわけにもいかない気がした。

涼と別れてひとりになると、理花は透弥に電話をかけた。

駅にいると言うから、列車で来たのかと思ったけれど、透弥は車で来ているらしかった。

樹に聞いて、理花の居場所はわかったものの、泊まっている寮の場所まではわからない。

とりあえず思いつきで駅を目指して運転してきたのだそうだ。

『何かあったの?』

電話の向こうで透弥は『別に何もないけど』なんて言って笑った。

何もなくてわざわざ車を飛ばしてくる距離でもない。

とにかく会ってから話す。と言う透弥の待つ駅まで、理花は行ってみた。

「久しぶり」

透弥は理花の顔を見るなり、照れたように言った。

「うん、久しぶり。元気だった?」

理花の問いかけには答えず、透弥は車に乗り込んでしまう。

中から助手席側のドアを開けてくれた。

乗れってことらしい。

理花は助手席に座ってから、再び透弥に聞いた。

「何かあった?」

「行きたいところ、あったら言って」

「……ううん、別に」

「じゃあ適当行こう」

透弥が何を考えているのか、さっぱりわからない。

聞いても無視しているのか、言いたくないのかわからないが、話をそらされる。

それ以上話すのが面倒になって、理花は黙って窓の外を眺めた。

透弥もしゃべらない。

ただあてもなく車を走らせているようだ。

窓の外の景色が、街中から暗い海へと変わってきた。

海岸沿いを走っている。

「ねえ、どこ行くの?」

何だか不安になってきた。

「さあ……わかんない」

「わかんないの?」

「うん、迷子になったかも」

なんて言い出した。

冗談じゃないよー、と思い前方の看板を見ると『岬公園』と矢印が出ていた。

いったんそこに車を止めよう、と透弥に言った。

車を止めて透弥は、車内の明かりをつけてから、道路地図を開いて見ている。

「どこにいるのか全くわかんねーし」

後ろの座席に道路地図をほおり投げた。

「ちょっと、ちゃんと調べなさいよ」

諦めが早すぎる。

「面倒臭い……」

口を尖らせてじっと理花を見ている。

理花も透弥を見た。

しっかりと目が合ってしまい、ドキンとする。

やっぱりカッコイイかも。

しばらく透弥の顔に見惚れていると、

「あのさ、ホテル行かない?」

急に透弥が口にした。

「……え……っと」

行かない? って聞かれて「行く」とは答えられない。

まっすぐ理花を見ている透弥の目から逃げるように目をそらした。

「さっき通り道にあったホテル」

「……あったっけ?」

「キレイなホテルだったよ」

「そうだっけ?」

「キレイなの、嫌い?」

「嫌いじゃないけど……」

「じゃあ、OKだよね」

「……どうしよう」

「行こう、理花。ね?」

「……うん」

理花はうなずいていた。

ドキドキする。

ドキドキが止まらない。

【10】夏休みのお仕事

「俺って誰よー」

「わかんねーのかよ、頭悪いな!! 功至だよ」

「功至くん?」

どうして功至が理花の番号を知っているのか。それはすぐにわかった。

たぶん透弥だ。昨日、透弥とも番号交換をしていたのだ。

それにしても、勝手にひとの番号を功至に教えるなんて、ちょっと心外だ。

「おまえ、透弥狙ってんだろ!」

「……なんでそんなに怒ってんの?」

怒りたいのはこっちのほうだ。

「うるさいな。狙ってんのかって聞いてるんだよ」

「別に。透弥くんとは何でもないし」

「何でもないのに携帯番号の交換なんかすんな!」

功至が言うには、透弥の携帯を見たら、理花の番号があって

それを見て勝手にムカついているらしい。

「とにかくな、これ以上透弥に近づくなよ。わかったな!!」

怒鳴るだけ怒鳴って、一方的に電話は切られた。

「なんなのよ」

要するに、功至が言いたかったのは透弥と仲良くするなって言うことだ。

良くわからないけれど、透弥は功至のモノなのだろうか。

「まさか、付き合ってたりして」

最近読んだマンガを思い出した。

男の子同士の恋愛を描いたもので、ちょっと面白く読んだのだけど、現実にはそうそう

ありえないことだろうなって思いながら読んだ。

でも、あったって不思議でもないことだ。

それより功至って医学部で頭はいいのかもしれないけれど、抜けてるところがあるらしい。

非通知でかけてこなかったせいで、功至の番号の履歴が残ってるのだ。

今後何かの役にたつかもしれないと思い、理花は功至の番号もアドレスに登録しておいた。





翌日、仕事に行くと上司の中原に呼ばれた。

上司と言ってもまだ29歳。

独身で結構いい男だったりする。

最近、すごい年下の彼女と別れたばかりらしい。

そんな噂を、パートの奥さん連中から聞かされた。

かなり落ち込んだ日々を送っていたようだけれど、やっと少しだけ元気になってきたようだ。


理花は特に興味もなかったので、真実はどうかしら。なんてヒマさえあれば騒いでる

奥様方とは話が合わない。

肩書きは主任。みんなのスケジュール管理とか仕事の割り当てなどを調整するのが主な仕事らしい。

この事務所では一番偉いひとで、ちゃんと主任室という個室もあるのだ。

「早速だけど、今日から地方に行ってくれ」

「今日ですか?」

「うん。もうすぐ夏休みだろ? テーマパークでイベントが開催されるんだけど、

地方だから当然向こうに滞在してもらわなければならない。うちからは2人、

桜井とキミとで行ってくれ」

「地方ってどこですか?」

「長崎だ。8月いっぱい。約一ヶ月ってとこだね」

理花が住んでいるのは福岡県。

車だと日帰りできる距離ではあるけれど、毎日となると通勤は不可能な距離だった。

地方へ行くのは楽しい。長崎と言えば、美味しいちゃんぽんが頭に浮んだ。

仕事よりも食べ物のほうに興味津々。

お休みの日には、旅行気分で観光も出来るし、会社の寮だけど

ちゃんと完備されているから結構楽しい。

「今から帰って荷造りしてきなさい。午後から出発だ」

いつもはこんな急に仕事は決まらない。いきなりだとしても、3日くらいの余裕があるのだ。

よほど緊急を要するのだろうか、と理花は思いながら帰宅した。

「わたしは独り身だから気楽に動けるんだけどね」

一緒に行く予定の桜井くんは、確か新婚さんだったはず。

春に若い奥さんをもらって盛大な結婚式までやってたっけ。

一ヶ月もほったらかしでいいのかな。

と、余計なお世話なことを考えてしまった。

「中原主任の娘さんだっけ?」

いや、違う。中原主任は独身だから。

「でも、何か関係あったような気がするけれどな~」

誰に話すともなく、ひとりでぶつぶつ言いながら荷造りを続けた。

とりあえず、身の回りのものをボストンバッグに詰めた。

それから一ヶ月分の必要なものをダンボールに詰め、滞在先へ送る。

移動するのに車があれば便利だと思うけれど、事故があったらいけないとかで

マイカー移動は禁止になっている。

事務所へ戻って、中原主任の手配した列車の切符をもらって桜井くんと一緒に長崎へ向かった。









続くのです。

ちょっと説明くさくなっちゃったな(苦笑)

http://blogs.yahoo.co.jp/kanade33003/9691535.html
↑参考までに。。。

月のめまい


今夜の月は

ゆらゆら揺れて

落ち着かなくて

安定しなくて

まるで深い海に溺れたようで

怖くて目を閉じた



瞼の奥が熱く濡れて

閉じた目の隙間から溢れて落ちた

【9】ため息の休日

翌朝になって、透弥は樹と一緒に帰って行った。

午後から試験があるとか言っていた。

試験の前日に飲もうなんて、変な神経だと思ったが、

何も言わないでふたりを見送った。

結局、寝ていたとはいえ、すぐそばに樹がいたし、我を忘れて溺れるほどには

理花は酔っていなかった。

ベッドの上に誘われたとき、ふと我に返った理花は、首を横に振って断ったのだ。

だからと言って、透弥は怒るわけでも、強引に誘うでももなくあっさりと引いた。

それぞれ別の場所で眠ったけれど、理花はほとんど眠れないまま朝を迎えた。

透弥の気持ちはわからない。

朝、目を合わせても表情が変わることもなく冷静な態度だった。

理花のほうが意識しまくっていた。

あんなことをやっておきながら、そういう態度って……。

もしかすると、ものすごく酔っていたから記憶になかった。なんてことも考えられる。

酔いに任せて誘って、唇まで奪って。しかもちょっと胸まで触られてしまった。

好きだと言われたわけでも、付き合おうといわれたわけでもない。

ただキスされただけだ。

これじゃあ、キスのやり逃げみたいだ。



何も予定がないまま、だらだらと休日を過ごした夕方、紗夜から電話があった。

「暁登と付き合うことになったの」

電話の向こうの紗夜の、ちょっとだけ自慢げな顔が思い浮かぶような口ぶりだった。

「おめでとう。良かったね」

わざわざ教えてくれたのは、暗に邪魔するなって言いたかったんだと思う。

那絵のことがあったから、那絵から樹を取ったように思われているのだ。

理花は友達の男を取る気もないし、ふたりの邪魔をする気もまったくないのだが、

勝手に男が理花に近づいてくるのだからしょうがない。

無意識に誘惑してるのよ、と紗夜に言われたこともあったが、そんなの知らない。

紗夜の電話を切ったあと、ひとつため息を落とした。

どうして紗夜と友達してるんだろう。

疲れるだけなのに、どうしてなんだろうと毎回思う。

「紗夜も、私が嫌いなら係わらなきゃいいのに!」

携帯をベッドの上に置いて、その傍らに寝転んだ。

理花はじぶんから係わり合いたくないので、連絡はじぶんからはしない。

なのにいつだって紗夜のほうから連絡をよこす。

恨みがましく携帯を睨んでた瞬間、それに反応するかのように携帯が鳴った。

「……誰だろう」

見たことのない番号だった。

とりあえず出てみると。

「透弥のこと狙ってんのか!」

いきなり耳元で怒鳴られたからビックリした。

「誰?」

「誰じゃねーよ。声くらい覚えとけ!」

「は? わけわかんない」

「わかれよバカ! 俺だよ俺」




-------------

続く。

誰だよ~(笑)

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