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恋にとどくまで~梨々の恋 12step

12step


「久しぶり、梨々ちゃん」

 笑顔で、なんの躊躇いもなさそうな表情で、涼は梨々に挨拶をする。

「……仕事中でしょ、さぼってていいのっ?」

 照れ臭くて、顔が見れないどころか、こんな言い方しか出来ない。

 苺花は気を利かせてくれたんだろう。梨々たちから離れて、他の売り場を見ている。

「可愛いね、彼女。梨々ちゃんの友達なんだって?」

 涼が苺花を褒めた。

 涼まで、苺花なの?

「苺花は彼氏がいるんだから。それに涼よりずっとずっと大人な男しか

興味がないんだからね。それにすぐ浮気するから、涼なんか、遊ばれてすぐ捨てられるんだもん」

 言い切って、ふんっとそっぽを向いた。

「ふーん。落としがいのありそうな子だね」

「落とすの?」

 涼の言葉に梨々は心がズキンと痛くなる。

 やっぱり涼も、苺花を気に入ったんだ。

男の人の目には、外見も良くて華やかな社交的なタイプの苺花のほうが、

梨々より魅力的に見えるんだろうな。

 梨々なんか、特にどうってことない普通の高校生だ。

 恋愛経験もなければ胸もない。

 あるのは、モテないって言う事実だけ。

「どうしようかな。梨々ちゃんの許可が下りたらアプローチしてみようかな」

「ダメっ!」

 即答した。

 誰が許可なんかするもんか。

「そっか。じゃあ、落とすのやめる」

 ハハハと笑いながら、涼の手のひらが梨々の頭を撫でる。

「涼……」

 今度は胸がキューンと苦しくなった。

「8時に終わるから、地下の『ル・クル』ってカフェで待ってて」

「え……」

 涼は、じゃあね、と笑って売り場に戻って行った。

 



 涼は、苺花じゃなく梨々を誘ってくれた。

 あんなに気まずかったのに、誘ってくれた。

「良い方に考えてもいいんだよね?」

 苺花と一緒に売り場から離れるとき、聞いてみた。

「私ならこのチャンス、利用するよ」

「どうやって?」

 苺花を見ると、まるで自分が誘われたかのように楽しそうに言った。

「一度は断ったのに誘ってきた涼の真意は、きっと後悔したからだわね。本気で

梨々を断るつもりはないと考えられる。少なくとも嫌われてはいないと思うな」

 そこでね、と苺花は続けた。

「押すのよ梨々。ガンガン押してものにするのよ」

  





 8時に言われたカフェでミックスジュースを飲みながら涼を待っていた。

 苺花に気合を入れてもらった瞬間は、「良しっ、頑張るぞー」って思えた

けれど、時間がたつにつれ、気合がしぼんでいきそうになっている。

早く涼が来てくれないと、気合の欠片も消えちゃうよ。

 気持ちを落ち着かせるように、ミックスジュースを飲んだ。

「美味しいな」

 気分はドキドキだったけれど、ジュースはバナナベースのミックスジュースで、

ちょっと値段は高かったけれど、それに見合った味だった。

 たぶん、オレンジと桃も入ってる。

 粉々にクラッシュされたような氷の粒が、ジュースと一緒に

ストローを通って口に入ると、気分までスッキリしてくるような幸せな感覚に満たされてしまう。

「美味しいな~ホント」

 店の人が「いらっしゃいませ」と言うたびに、ドキンとして入り口を振り返る。

 そうして何回目かのドキンの後、涼が入ってきた。

「いないかと思った」

 涼は笑いながら、梨々の前に座る。

「あ、それ美味しいよね」

 梨々の目の前のジュースに目を留め、涼は同じものを注文する。

「この店のお勧めジュースなんだ」

 涼が教えてくれる。

 運ばれてきたジュースを飲む涼を盗み見て、梨々と同じものを飲んでいるんだ。

梨々のおなかの中と、涼のおなかの中はおんなじ物で満たされているんだ。

などと変な想像をしてしまい、何故だか恥ずかしくなった。

「なんか、赤いよ? 顔」

 ハッとして目を伏せる。

「そ、そうかな。なんか緊張しちゃって」

 ヘヘヘっと子供っぽく笑って誤魔化した。

「なんか、話でもあったの? 梨々、忙しいのに無理して待っててあげたんだからね」

 照れ臭くてそう言うのを、涼はちゃんと見抜いているらしく、軽く笑うと梨々に言った。

「この前はごめんね」

「この前?」

 本当は何のことかわかっていたけれど、気にしていると思われたくなくて、とぼけて問い返す。

「うん。梨々ちゃんが真剣に告白してくれてるのに、あんな言い方は

なかったよなって、ずっと気になってたんだ」

「……そうだよ。反省したの?」

 チラリと上目遣いで涼を見つめる。

「したんだ。梨々ちゃんが連絡くれなくなったのは、やっぱり傷つけちゃったからだろうなーって」

「連絡して欲しかった?」

「ハハッ」

 それには答えず曖昧に笑って逃げられた。

「涼は、梨々に言った言葉を気にしてたんでしょ? 連絡欲しかったんでしょ? 

それって、梨々が気になってたってことと同じなの?」

 我ながらストレートな聞き方だなあって思った。

 でも、曖昧な言葉じゃ涼には逃げられそうなんだ。

本当に涼と付き合えるんだったら、これくらいどうってことないよ。

 梨々って意外と押しが強かったんだな、と自分でもびっくりだ。

「そうだね、気になっていたのかもしれない」

 ストレートに返ってきたから、戸惑った。

「じゃあ、じゃあ涼は梨々と付き合う?」

「俺だけ見てない女は嫌だね」

 あっけなくかわされた。

 梨々は涼だけ見ているのに、そんな言葉は言われたくなかった。

 梨々は、涼の目をしっかり捉えて口を開いた。





★梨々は涼に何を言おうと??

 13stepに続く。小説ブログランキング
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恋にとどくまで~梨々の恋 11step

★11stepです。


『梨々? 今ヒマ?』

 大和の言葉を邪魔したのは、苺花だった。

『駅前にいるの。出てきなさいよ。シーモールで物産展があってるの。

すっごいカッコイイお兄さん見つけたのー。見に行こうよ』

「あ、でも今……」

 梨々は大和を振り返る。大和は不機嫌そうに立ち上がった。

「俺、帰るし」

「あ、ごめん大和」

『あ、ごめん大和。って、梨々と大和のいいところ、もしかして私、邪魔しちゃった?』

 電話の向こうの苺花は、ごめんねー、なんて謝っているけれど、声が笑っている。

本気で悪いとは思っていないらしい。

『梨々ったら、大和程度で手を打ってないでさ、行こうよ。ホントにいい男なんだってば』

「じゃあな。バイバイ」

 ああ、大和が出て行ってしまった。

 梨々は苺花に「すぐ行く」と、とりあえず返事をしてから、大和を追いかけた。

「大和、待って。帰るなら駅まで一緒に行こうよ」

 大和が梨々を振り返る。

「誰かと約束したの? 例の好きな奴?」

「ううん、苺花。だから大和も一緒に行かない?」

「行かない」

 素っ気ない大和の答え。

「誘われたの、梨々だろ? で、梨々は俺といるより苺花の誘いに乗ったんだ。

俺なんかいなくてもいいじゃんか」

「何か、怒ってるの?」

 それとも拗ねてる?

 大和は不機嫌なまま、梨々の質問に答えないままどんどん先に歩いていく。

「……もう、知らない」

 梨々はその場に立ち止まった。

 だんだん大和との距離が遠くなるけれど、大和も梨々を待ってはくれなかった。

 そして大和の姿が点になった頃、梨々はゆっくり歩き始めた。




「あ、梨々!」

 駅に着くと、苺花が大きく手を振りながら梨々に向かって走ってきた。

 冬だって言うのに、大きく胸元の開いた洋服を着ているから、大きな胸が揺れ揺れなのが目立つ。

「今日までなのね、物産展。地方の特産品を集めて販売してるらしいの」

 シーモールと言うのは、この辺では大きいショッピングセンターだ。

 8階の特設会場では、様々なイベントが定期的に行われている。

「この前、創樹と行ったんだよね」

 シーモールに向かって歩きながら、苺花が説明してくれる。

「物産展なんか、つまんないって思ってたんだけど、商品以上に見がいのある人を見つけたわけよー」

 苺花は、創樹とのデート中に、他の男に目が行くような女の子なんだろうか。

 気が多い子だし、あり得るかもしれない。

 エレベーターで8階まで着くと、すぐに苺花が指を指す。

「ほら見て、梨々! あそこの沖縄のお酒を販売してる人!」

 苺花の指を辿って行き着いた先にいたのは……。

「あ……涼」

「え、涼って……?」

 苺花が梨々に聞いた。

「ほら、梨々が言ってた、梨々の好きなひと」

「ええ~っ、あれが涼?」

 どうやらこの物産展は、雅人の会社参加のイベントだったらしい。

手広くやってるな、と改めて感心する。

「や~ん、梨々。もっと頑張りなよ。大和なんかと遊んでないでさ、

もっと強引に迫りなさいよ。大人じゃん、社会人だよ。しかもカッコイイし。

梨々がいらないなら、私が行っちゃうよ」

「苺花、創樹さんがいるじゃん」

「創樹? ああ、そんな男もいたわね」

 急にわざとらしく、苺花が遠い目をして見せた。

「まさか、もうあきたって言わないよね?」

「彼女とついに別れたのね。苺花だけだよって、言ってくれたのはいいんだけどさ、

何かうざったくなっちゃった」

「ウザイの?」

 普通だったら、自分オンリーになってくれたら嬉しいんじゃないかな。

「エッチが下手なの」

「……下手なの?」

「最悪なの。自分勝手なのよ。ダメね、やっぱり大人の男じゃなきゃ快感得られないんだもん」

 梨々は未経験なので、口を挟めなかった。

 下手とか最悪とかわからない。ましてや快感なんて言われたってさっぱりだった。

「梨々、会って行くでしょ?」

「え……。いいよ、別に」

 この前、好きにならないって言われたばかりだ。

 このまま見なかったことにして、帰ろうと思った。

「帰ろう、苺花……あれ?」

 ふと見ると、今までここにいた苺花の姿が消えている。

 キョロキョロと視線を巡らせていると、苺花は涼の傍にいた。

 しかも梨々を見て、涼に何か言っている。

 ちょっと、待ってよー、と思う間もなく苺花が涼を引っ張って梨々の元へ歩いてきた。





 ★苺花のお節介で、涼と対面することになりそうな梨々ですが。

  どうなる??

 12stepへ続きます。
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恋にとどくまで~梨々の恋 10step

★10stepまで上がってきたものの、まだ恋には届きませんね。

 梨々はまだ頑張れるんでしょうか。続きをどうぞ♪





 冬休み最後の日、また大和が来た。

「ヒマ?」

「ヒマで悪かった?」

 遊ぶ相手もいないのかよって、言われているようでムッとして、つい、言葉に棘を含んでしまう。

「悪くないけど、この前大変そうだったから気になって」

「ああ、雅人さんのことね」

「梨々の背後に、怖い顔して立ってたじゃん、誰?」

 雅人、梨々の知らないうちに大和を睨んでたのね!

「叔父さんだよ、梨々の。梨々が悪いことしないように見張られてたの。でも、怒らせちゃったからもう

帰ったよ。好きにしろって言われちゃった」

「なんか、訳あり?」

 良かったら聞くよ、って大和が言ってくれる。

「うん……じゃあ、あがって」

 梨々は大和を部屋に入れた。




「梨々、好きな人がいるって話したよね」

 目の前に座る大和をチラッと見て反応を確かめる。

「うん。聞いた。恋の悩み?」

 大和はちゃんと真摯な態度で梨々の話を聞いてくれる。

「好きって伝えたんだよ。だけど、好きにならないって言われたのっ」

 ヤバッ……。思い出したら泣きそうになってきた。

「なんだよそいつ。梨々が真剣に告白してんのに、そーゆー言い方すんの? 最悪」

 露骨に嫌そうな表情を浮かべる。

「最悪でも……好きなんだもん」

「そっか。ツライよな~」

「そう言う大和こそ、好きな人とどうなってんの?」

 同情されると泣き出してしまいそうだったので、梨々は話を大和に向けた。

「ああ、俺も同じ。好きなやつには好きな男がいるんだよ」

「大和もツライんだね」

「梨々もね」

 はあああ……。と、二人で同時に大きなため息を落とした。

「大和は告白したの?」

「しねーよ。振られるのわかってるのに」

「じゃあ、言わないつもり?」

「まあ、忘れられないなら、折を見て言うかも。でも今の段階では100%不可能だしな、言わない」

「梨々も100だよ」

 しばらく二人でため息ばかりついていたが、先に大和が立ち直った。

「ゲームの続きでもする?」

「そうだね、しよう」

「今どの辺?」

「なんとか都市ってところ」

「ああ、わかった。あそこね」

 ゲーム機をセットしてくれる大和の横顔を盗み見た。

 大和は優しいと思う。

 話も合う。

 顔だって、梨々の好みじゃないけど、たぶんカッコイイ部類なんだと思うし……。

「ねえ、大和の好きな子って誰?」

 気付いたら口に出していた。

「え……」

 動揺した様子の大和に、さらに聞いた。

「クラスの子なんでしょ? 梨々も知ってる子だよね?」

「……うん、知ってる子」

 大和は小さくうなずいた。

「誰?」

「言えない」

「言ってよ。梨々だって涼のこと教えたでしょー」

「それとこれとは別問題」

 大和は意地でも言わないって言って、梨々に背を向け再びゲームに集中している振りをした。

「ケチ」

「ケチでいいもんね」

「……涼が言ってたよ。大和は梨々が好きって」

 なんて、そうハッキリとは言われてないけれど。

「ふーん。なんでそいつに俺の気持ちがわかるわけ? 勝手に想像されても困るんだよな」

 大和は梨々に背を向けたままだから、どんな顔をして言っているのかはわからない。

「大和。ねえったら」

「うるせーな。苺花だよっ」

「は?」

「梨々が言えってゆーから言ったんだからな」

 苺花?

「大和は、苺花が……好きなの?」

「悪いかよっ」

「……悪くない、けど……」

 意外だったんだ。

 大和が苺花を好きだなんて、まったく気がつかなかった。

 梨々ったら大和に好かれてるかもしれないなんて、自惚れもいいところだった。

「でも、今はちょっと違って……その、梨々と過ごしてるうちにだんだん俺──」

 大和の言葉を遮るように、梨々の携帯が鳴った。





★タイミング外されまくりの大和。

 11stepに続く♪

恋にとどくまで~梨々の恋 9step

9stepです。



 2日の朝も雅人と迎えてしまった。

 明日には父が帰って来る。

 せっかくの涼と一緒の、楽しいはずの日々を、雅人と過ごしてしまった。

 少し前なら喜んだかもしれない。

 少し前なら、梨々の一番は雅人だったんだから。


 夕方になって、大和がきた。

 どうして涼じゃないのよ。

「梨々。あの、これ……」

 大和は玄関先で、紙袋に包まれたものを梨々の前に差し出す。

「家族で旅行に行ったんだ。梨々に、お土産買ってきたから」

「梨々に?」

 大和の手から、お土産を受け取りながら聞いた。

「あ、この前なんか気まずくなったお詫びってゆーか。でも、苺花にも買ってきたんだ。

ついでに渡しといて」

 それだけ言うと大和は「じゃあなっ」と言って、逃げるように帰っていった。

 梨々は手の中のお土産を見つめた。

 梨々のはともかく、苺花には苺花に直接渡せばいいのに。

 リビングに戻るとすぐに雅人に尋ねられる。

「付き合ってるのか」

「え?」

「今の男の子は誰だ?」

 雅人ったら、こっそり覗き見してたのね!

「いいじゃん、誰でも」

「彼氏はいないんじゃなかったのか」

「彼氏?」

 それって、大和のこと?

「梨々は、彼氏がいるのに涼とも遊ぶのか?」

「っ……悪いのっ?」

 素直に言えなかった。訂正するのも面倒臭い。

「大和と涼は違う存在だもん。涼とエッチするわけじゃないんだし、遊ぶくらいいいじゃんっ」

 あー、ムカツク。

「もうほっといてよ。梨々もう子供じゃないんだからっ」

「自分で子供だって言わなかったか? ったく、子供じゃないなら尚更心配だろう」

「なによ、自分だって女の子とエッチするくせに! 梨々だってしたっていいじゃん!」

 雅人は見る間に顔を曇らせた。

 黙ったまま梨々を見ている。何も言い返してこない。

 言い返せないんだ、きっと。

「……わかったよ。悪かったな。干渉しすぎた。梨々は子供じゃない。

自分で考えて好きなようにすればいい」

 雅人は梨々に背を向けると、そのまま家を出て行ってしまった。

「……何よ……」

 突き放されたんだ。

 梨々のこと、呆れちゃったんだ。

「いいもんっ。好きにするもん」

 梨々は追い返されるのを覚悟で、涼のところへ急いだ。





「雅人さんから聞いたよ。好きにしろって言われたんだって?」

 玄関を開けるなり、涼は梨々にそう言った。

「だから来たの」

「何で俺なの?」

「何でって……」

「他にいるんだろ? 大和くんだっけ。あいつと遊べばいいじゃん」

「梨々……涼がいいんだもん」

「雅人さんから、散々釘を刺されたんだよね、梨々ちゃんに構うなって」

「涼は、雅人さんの言うことに逆らえないの?」

「そういうんじゃないけどさ、梨々ちゃん、大和くんと付き合ってるんだろ? 

俺のとこなんか来ちゃダメだよ」

「雅人さんが言ったのね! ムカツクあいつ!」

 涼には早く訂正しておかなければ……。

「大和とは──」

「俺や梨々ちゃんが、単に遊んでるだけだって言ったって、そういうの大和くんに

知られたらやっぱ、嫌だと思うよ」

「だから大和は──」

「付き合ってる奴がいる時は、そいつしか見てなきゃダメだ」

 梨々が弁解するスキを与えないくらい、涼は素っ気なく梨々をかわす。

「梨々のこと、嫌いなの?」

「そういう問題じゃないだろ」

「梨々は涼が好きなのにっ」

 涼はあからさまに困った表情を見せる。

「涼と付き合いたい」

「……それ、本気で言ってんの?」

「ずっと憧れてたんだから。やっと遊んでもらえるようになってきて、嬉しいんだから。

涼から見れば、梨々なんか子供過ぎて相手にしたくもないかもしれない。けど、しょうが

ないじゃん、好きになっちゃったんだから」

 まさか今日、こんな形で告白するなんて思ってなかった。

 こんないきなり、しかも言うつもりがなかったから、うまく言えていない。支離滅裂の告白だ。

 涼は戸惑っているのか、呆れているのか、何も言ってはくれない。

「大和はどーすんの?」

「大和は……遊んでるだけだもん。勝手に大和が来るんだから、梨々は何とも思ってないの」

「ふーん。そーゆー女、過去にいたなー。大和が可哀想」

「大和は……可哀想じゃないよっ。付き合ってないんだよ。ただの友達だからっ……」

「友達ねえ……」

 ため息混じりに涼がつぶやく。

「梨々ちゃんはそうでも、大和はそうじゃないかもよ」

「そうじゃない?」

「相手の気持ちも考えてやんなきゃな」

「じゃあ、涼だって、梨々の気持ちを考えてよ!」

 梨々は大和と違って、ちゃんと涼に気持ちを伝えたんだ。

 大和の気持ちより、梨々の気持ちを考えて欲しい。

「梨々ちゃん、俺が好きなんだって言ったよね」

「うん、言った……」

「そう言ってくれる気持ちは嬉しいよ」

「涼……」

「って、言ってやったら満足?」

 クラッとした。

「俺が好きなら、大和なんかと遊んでんじゃねーよ。部屋にあげんなよ」

 涼は梨々から、ふんっと目を逸らす。

「ホントは誰でもいいんじゃねーの?」

「そんなことは……」

「俺、梨々ちゃんのこと、好きになんねーよ。それでもいいなら付き合おうか?」

 涼の言葉に、梨々の思考回路は混乱した。

 付き合おうか?

 付き合ってくれるってこと?

 ……違う。

 好きにならないって言われた。



 涼は、梨々を100%拒否したってことだ。

 それでもいいから、付き合って欲しいとは、さすがの梨々も言うことが出来なかった。



 結局、今日も家まで送ってこられた。

 でも、追い返されないだけ、マシだと思った。

 帰れって言って、目の前でドアを閉められなかっただけいいじゃん。

ちゃんと車で送ってくれる涼は、優しい人だ。

「なんだかわかんないよ……」

 呟くとともに、枕に顔を埋める。

 本当に梨々のことが迷惑なら、ほったらかすと思う。もう来るなって怒ると思う。

 言葉は素っ気ないけれど、態度は優しい気がする。

 これって、梨々のいいように考えすぎなんだろうか。

 単に、梨々は雅人の姪だから、ひどく扱えないだけなのかもしれない。




★涼がなんだかわからないまま、10stepに続きます♪

恋にとどくまで~梨々の恋 8step

8step




『サンセットホテルでディナーショーの仕事があるんだ』

 涼から電話がかかってきた。

「ディナーショー? 涼って有名人なの?」

『違うよ。ディナーショーに来ているお客さんに、料理や飲み物を運ぶ仕事だよ』

「ウエイター?」

『まあ、そんなとこ』

 涼の仕事はイベント関係だ。

 そんな仕事もするのか。

『明日は最終日だから、9時で終了。その後ならヒマだよ』

「いいの?」

 31日の夜に涼と会えることが決まった。

『終わったら家まで迎えに行くよ。ドライブでもする? カウントダウンの花火が見れるかもね』

「やったー!!」

 梨々は嬉しくて、つい大声を出した。

 電話を切った梨々は、わくわくとドキドキがすごくて、なかなか眠れなかった。

 そして翌日の夜、10時を少し過ぎた頃、約束通り涼が迎えに来てくれた。

「早かったね」

 梨々は言いながら車のサイドシートに座った。

「あれ、何かいい匂いがする」

 車に乗った瞬間、ふわっといい匂いが香った。

「ああ、後ろのシートに花があるから」

 梨々が振り向くと、シートに花束があった。

「ディナーショーの会場に飾ってあったやつなんだ。捨てるってゆーから貰ってきた」

「ふうん……」

 欲しいな、花束。

 そう思っていたら、ちゃんと涼のほうから言ってくれる。

「梨々ちゃん、いる?」

「いるっ!」

 涼は笑いながら、後部シートから花束を取って、梨々の目の前に差し出してくれた。

「ありがとう。枯れるといけないから、梨々一回戻って花瓶に入れてくる」

 まだ車は発車していない。

 梨々は車を降りると、花束を抱えて家に入った。

 嬉しい。

 涼が梨々のために貰ってきてくれたんだと思うと、このまま空に飛んでいっても不思議じゃないくらい

舞い上がってしまった。

「花瓶は……」

 ごそごそと物置を探った。

 普段、花なんか飾る習慣がないから、花瓶なんかどこかへしまったきりだ。

「ああ、わかんないや」

 そもそも、うちに花瓶があったかが疑問に思えてきた。

 しょうがないので、梨々は洗面所にあったバケツに水を入れて、その中に花を入れる。

「あーあ、せっかくの涼の花がバケツなんかに……」

 すぐに花瓶を買ってきて、入れ替えよう。

 花も気になるが、涼をいつまでも車で待たせておくほうが、もっと気になる。

 急いで外に出て、鍵を閉め、振り返ったそこに……。

「ウソ……」

 涼の車のそばに、雅人の姿があった。

 涼と何か話しているようだけれど、どう見ても楽しい話をしているようには感じられない。

 近づくことが出来ずに立ったままで見ていると、やがて雅人が気付いてこっちを振り向いた。

「梨々」

 すぐにこっちに向かって歩いてくる。

 眉間にしわを寄せて、梨々をじっと見てる。

 ──怒ってる?

「兄貴に、梨々がひとりでいるから様子を見てくれって頼まれたんだ。梨々はこんなことをするために残

ったのか? 苺花ちゃんと初日の出じゃなかったのか!?」

 苺花との日の出は残るための口実だった。

 梨々は答えられずにうつむいた。

「雅人さん」

 涼が車を降りて、梨々と雅人のところまで来ようとしている。

「うるさいっ、涼は関係ない。帰れっ」

 雅人は涼を怒鳴りつけ、追い返した。

「いや、雅人さん。何か誤解……」

「いいから、帰れって言ってる」

 涼の言い分も聞く耳持たないって様子で、雅人が涼を突き飛ばす。

 しばらく涼はどうしようか迷っていたようだけれど、

「ごめん、梨々ちゃん」

 謝ってから、車に乗って帰ってしまった。


「とにかく中に入りなさい」

 無理やり家の中に入らされて、リビングのソファに座る。

 雅人は、涼にもらった花束に目を向けた。

「涼にもらったのか?」

「……うん」

「梨々、僕に隠れて涼と会っているのか?」

「隠すつもりもないし、了解とる必要もないと思う。雅人さんがどう思ってるかわからないけど、ただ遊

んでもらってるだけだもん! 変なことないもんっ、涼はいい人だし!」

 梨々は頬を膨らませた。

「確かに涼はいい奴かもしれない。だけど、男だろ? どんなきっかけで間違いが起こるか……」

「梨々、子供だから大丈夫なのっ」

「いい加減にしなさいっ」

 雅人がテーブルをバンッと叩いた。

 びっくりして梨々は言葉を失くしてしまう。

「僕からみれば梨々は子供でも、世間の男たちから見れば、17歳は十分大人だ」



 それ以来、雅人は梨々を見張るように、うちに泊まりこんでいる。

 ドライブもカウントダウンの花火もなくなった。

 いくら叔父さんでも、梨々をこんな風に束縛する権利はないと思う。

 ムカムカする。雅人が嫌いになってきた。

恋にとどくまで~梨々の恋 7step

7step


 次の日にまた大和が梨々の家に遊びに来た。

「梨々、ヒマなら遊ばね?」

「メチャクチャ暇だよ。いいよ、あがって」

 梨々はまた大和とゲームをして遊んだ。

 昨日のように、ふたりで盛り上がっていたら、ふと涼に言われたことを思い出した。

 ふんだ。どうせ子供同士のレベルですよーだ。

「ねえ、大和」

 梨々が呼ぶと、大和はゲーム画面を見たままの格好で、何? と返事をする。

「梨々と大和ってさ、男と女なんだよね」

「……え?」

 大和が梨々のほうを見た。

「梨々って、子供っぽいかな」

「いや、どうかな。そんなことはないと思うけど。俺たち同じ年だし」

「部屋に二人きりなのに、変な風にならないのは、梨々に魅力がないから?」

「お、俺たち、友……達だしっ」

 何だか大和が……変。

 急にどもって、顔が赤くなった。

「ってゆーか、梨々、変じゃん」

「変なのは大和だよ」

「変……に、なってみようか」

「それって、どういうこと?」

「梨々……」

 大和が手に持っていたコントローラーを置いて、梨々ににじり寄ってきた。

「キスしようか」

「……大和」

 すぐそこまで、大和が迫ってきた。

 後ろはベッドで、梨々に逃げ場はない。

 キスには興味あるし、大和のことも嫌いじゃない。

 ──ま、いいか。

 梨々は目を閉じた。

 でもすぐ近くに大和の息を感じた瞬間、急に梨々は怖くなった。

「やっぱり嫌っ」

「わあっ」

 激しく突き飛ばしてしまい、気付いたら大和はゲーム機に頭をぶつけて倒れていた。

「ああっ、ゲーム機が!」

 壊れてないよね。

「ゲーム機のほうが心配かよ」

「あ、ごめん大和」

 大丈夫? と言って大和を助ける。

「ひっでー、その気になった途端、これだもん」

 頭をさすりながら、大和がふてくされた。

「だって、梨々……好きなひといるもん」

「じゃあ、誘うなよ」

「誘うってなによ。大和が勝手に変な風に誤解するからじゃん」

「目、閉じたくせに」

 それはそうなんだけど。

 大和から目をそらす。

「梨々、その気になってただろ」

 まるで梨々だけが誘って、その気になってたみたいに言って!

「大和こそ、好きな子がいるくせに」

「それはそうだけど」

 せっかくの楽しい時間が、急にきまずくなった。

 空気も暗く沈んでしまった。

「帰る。なんか、悪かったな」

 大和は、機嫌をそこねたまま帰って行った。



 でも、ひとつだけ、わかったことがあった。

 梨々もちゃんと男を誘惑できるんだってこと。

 大和にキスされそうになって、自信が持てた。



 それから年末まで、梨々は誰とも遊ばずっと一人で過ごした。

 31日の夜から、父は祖母の家に行くといったけど、梨々は苺花と初日の出を見に行こうと約束してい

るから、と言う理由をつけて、残ることにした。

 祖父母と父としかいない家になんか、行ったってつまらないのはわかっている。雅人が帰るって言うな

ら、梨々もついて行くつもりでいた。だけど、今年は仕事で帰れないって電話で教えてくれた。

「あっ」

 梨々は急にひらめいた。

 雅人が仕事ってことは、涼も仕事かもしれない。

 梨々は早速、涼にメールで聞いてみた。

『31日まで仕事。1,2日は休み』

 素っ気ない文章だったけど、涼の予定を教えてもらえた梨々は、携帯を胸に抱きしめベッドに転がる。

 大晦日の夜を、涼と過ごせるかもしれない。そして、元旦の朝を一緒に迎えられたら、どんなに幸せだ

ろうと想像するだけでどうにかなりそうだった。





★梨々は涼と年末年始を過ごせるでしょうか? 夏なのに年末の話ですみません……。
 しかも会話ばかりで軽い小説だな~と改めて思う。

8stepへ続きます。

恋にとどくまで~梨々の恋 6step

梨々の恋  6stepです~。


「流されるなよ」

 涼はキスをくれずに、素っ気ない言葉で梨々をかわした。

「流されるって……何に?」

 ゆっくりとつぶっていた目を開ける。

「梨々ちゃん、こんな雰囲気に流されやすそうだなって思ったんだ。大人になりたいなんてさ、

そういうのは本当に好きなやつにしか言ったらダメだろ。こんな風に簡単に男の部屋に入ること

自体、どうかと思う」

 これって、やんわりと拒否されているってこと?

「梨々は……梨々は、涼のこと……」

「梨々ちゃんに、これやるよ」

 涼が梨々の言葉を遮り、ポケットの中から小さな袋を取り出した。

「な……に?」

「クリスマスプレゼント。欲しい?」

「え……、いいの?」

「欲しいならやるよ。ただしそれは彼女にやろうと思って買ったヤツだけどね」

 すでにプレゼントの袋は梨々の手のひらの中だ。

 涼にもらえるってことは、嬉しいけど。

 でも、これは梨々に買ってくれたものじゃない。

 彼女の喜ぶ顔を想像して、涼が選んだプレゼントで、梨々が受け取る資格なんかないんだ。

 だけど……。

「いるわけねーよな、いいよ。捨てる」

 涼がプレゼントに手を伸ばした瞬間、梨々はそれを胸に抱きしめるようにして、

くるりと後ろを向いた。

「いやっ、捨てるなら梨々のにするもん」

「梨々ちゃん」

「いいのいいのっ! 涼が買ったものには違いない。もったいないよ、せっかく買ったのに

捨てるなんてもったいない!」

 しばらく涼は、じっと梨々の背中を見ていたようだ。

 背中にチクチクと涼の視線を感じる。背中がむずむずした。

「返せよ」

「やだっ」

「欲しいなら……交換してもらってくるから」

「……交換?」

 身体はそのままに、顔だけ涼のほうを振り返る。

「それ、ネックレスなんだ。サイズが合わなかったって言って、交換してくるから。

アイツに買ったものをそのまま梨々がつけてんの見るの嫌だし。見るたびに思い出すだろ」

 ネックレスにサイズなんかないと思う。

 だけど、交換してくれるのは、梨々に買ってくれるのと同じことになるかな。

 ううん、違う。

 彼女のこと、思い出すのが嫌なだけだ。

 だったらもっと、何か違うものに出来ないだろうか。

「梨々、指輪がいい」

 要求してみた。

「指輪にして。ネックレスは嫌。これを指輪に交換してよ」

 子供っぽくワガママな素振りで言ってみる。

「指輪はダメ」

「ええーっ、どうしてよー」

「指輪は彼女にしかあげないって、決めてるんだよね」

「……そうなんだ」

 じゃあ梨々を彼女にしてよ、とはあまりに図々しすぎて言葉には出来なかった。



 結局、涼に送られて家まで帰って来た。

 何もなかった。

 梨々に涼は、結局何もしなかった。

 部屋に入り、ばたんとベッドに倒れこむ。

「やっぱり、遊ばれてるのかな」

 しかも、子供を遊んでくれてるって意味の遊び。

 大人の遊びなら良かったのにな。

 梨々は、涼にだったら遊ばれてもいいかも。一回でいいから、涼とキスしてみたかった。




 7stepへ続く♪











 

恋にとどくまで~梨々の恋 5step

5step


「で、梨々ちゃんは何して遊んでくれるの?」

 梨々は信じられなかった。

 涼につれられて、涼の家に来ていた。 

 これって、夢?

 サンタさんが、梨々にクリスマスプレゼントをくれた?

「え、えーと。トランプとか?」

 ソファに横並びで座っている。

 しかも涼は、ソファの背もたれ部分に、まるで梨々の肩を抱くように手を置いているから、

ドキドキが止まらない。

「トランプなんか、つまんねーよ。俺、振られたんだ。俺の目の前でさ、

あいつ他の男選びやがって。指輪なんか貰って喜んでんの。バカにすんなって」

 そこまで言うと、涼はハッとしたように言葉を止めた。

「子供に言ってもしょーがねーな」

 こんな取り乱したような、投げやりな涼は初めて見た。

 いつもクールで余裕って感じで笑っているのに、別人みたい。

 何かいい慰めの言葉はないかな……。

「梨々ちゃん、今日は何してた?」

 梨々が言葉をかけようと思っていたのに、逆に聞かれてドキンとした。

「大和とゲームしてた」

「大和って誰?」

「クラスメイト。友達だよ」

「ふーん、ごめんね。うちゲームなくて」

「別に謝らなくてもいいよ。ゲームならうちですればいいもん」

 せっかく涼と二人でいられるのに、暇つぶしのゲームなんかしたら時間がもったいないよ。

「そう? 梨々ちゃんはクラスの男の子とゲームして遊ぶのが楽しいのかと

思ったんだ。まあ、子供同士だもんな、そういうレベル。ハハハッ」

 なんか笑われてムカッときた。

 そりゃあ、大人の涼から見れば高校生の梨々は子供かもしれない。

 だけど軽く笑い飛ばすことないじゃん。

「梨々のこと、バカにしてない?」

「してないよ。可愛いな、初々しいなって感心してたんだ」

「そういう言い方がバカにしてるように聞こえるのっ」

 からかいを含んだ涼の言い方に、ついムキになってしまった。

「怒るなら帰れよ。送って行こうか?」

 ため息をつきながら立ち上がる涼に、梨々は慌てて謝った。

「やだ。ごめんなさい、まだ帰りたくないっ」

 せっかく涼と一緒にいられるのに、こんな喧嘩別れをするように終わらせたくなかった。

「帰りたくないの? じゃあ、泊まる?」

 心臓がきゅんっと鳴った。

 それは次第に大きくドキドキ鳴っていって、想像しただけで全身がカーッと熱くなる。

「……うん、泊まる」

 勇気を出してうなずいたら、涼が苦笑いを向ける。

「冗談だろ」

「誘ったのは涼だよ。だから梨々、泊まる気になったのに」

 涼の目をじっと見つめて、真剣に伝えた。 

 涼も、梨々の目をじっと見てくれている。

「梨々……涼といたいもん」

「は……ハハッ」

 梨々は真面目に言ってるのに、いきなり大声で涼は笑い出した。

「梨々ちゃん、意味わかってんの? 雅人さんのところに泊まるのとは、訳が違う」

「それくらい分かるもん。わかるけど、涼にとって梨々は子供なんでしょ」

 梨々だって、涼の部屋に泊まる意味くらいわかる。

 ドキドキしてるんだから。

 ちゃんと涼が冗談で言ってるのも、冗談で流そうとしているのもわかってる。

 だけどいいと思ったんだ。涼とならそうなってもいいって思った。

「今日は子供でも、明日には大人になってるかもしんねーよなー」

 涼は、梨々の反応を窺うように、笑った。

「明日には……大人?」

「梨々ちゃん、大人になりたい?」

 梨々の顔を覗き込むようにして、涼が笑う。

 そんな風に至近距離で見られたら、ドキドキする。心臓が飛び出しそうだよ。

「なりたいっ」

 言ってから、梨々はぎゅっと目をつぶった。


6stepに続きます♪

恋にとどくまで~梨々の恋4step

 お昼頃、大和が来た。

 この前一度、家まで送ってもらったから梨々の家は知られているのはわかってたけど、いきなり来るか

ら髪の毛もボサボサだったし、素顔だったから焦った。

 ただの宅急便かセールスかと思ったんだもん。まさか大和とは思わなかったからびっくりしちゃった。

「来るならメールくらいしてよね」

 手で髪を梳きながら大和に文句を言った。

「ごめん、そこまで来てたし、いなかったら帰るつもりだった」

「いいけど、別に」

 せっかく来たから、大和を部屋にあげた。

 梨々の部屋に案内して、その間に着替えて髪を梳かしてから、リップグロスを塗った。

それから冷蔵庫に買い置きしていたジュースを出して、大和と梨々の二人分をコップに注いでから、トレ

イに載せて部屋に運んだ。

「おまたせ、大和」

 梨々の部屋に入ると、大和は梨々のやりかけのゲーム画面をじっと見ていた。

 急にインターホンが鳴ったから、ストップしているのだ。

 だってちょうどボス戦の途中だったんだ。

「ドラクエしてるんだ?」

「そうだよ、知ってるの?」

「クリアしたよ、これ」

「ウソ。すっごーい」

 梨々なんか、今のところを何回もしてるのに、ずっと負け続けているんだ。

「わかんないとこ、教えてやろうか」

「わかんないとこは、今のところないけど、このボスに4回もやられてんの」

「ああ、こいつらね」

 それから大和とゲームを一緒にして、盛り上がった。

 クリスマスイブなのに、ドラクエにはまるなんて、色気も何もないけど、夢中になってしまった。

「体、痛ってー」

 大和が首をぐるぐる回した。

 気付いたら外はすっかり真っ暗になっていた。

「夢中になっちゃったね」

「……うん、あのさ」

 不意に大和が真面目な顔を梨々に向ける。

「あのさ、俺、好きな女がいるって言っただろ?」

「うん」

 梨々は興味津々で、大和の顔を見る。

 大和は、聞いてくれる? と梨々に確認を取った。

「いいよ。聞く」

 大和が恋の悩み相談を梨々に持ちかけてくるなんて。

 ちゃんとアドバイス出来るかな。梨々、恋愛経験ゼロだから。

「俺さ、その子のこと、高2になって同じクラスになって……。でも、俺のことなんか、ただのクラスメ

イト以上に思われてないんだよな~」

「誰?」

「それは言えない」

「ええ~、言ってくれれば梨々も協力出来るかもしれないのに」

「うーん。でもな、言えない」

「そっかー。でも、せっかく大和に想われてるのに、もったいないな、梨々だったら大和から告白された

ら嬉しいのにな」

「梨々……」

「大和っていいやつなのに」

 まあまあカッコイイし、優しいもん。

「いいやつかー」

 大和は大きくため息をついた。

 誰なんだろう。

 いいな、梨々も涼からそんな風に想われてみたい。

「あのさ、梨々──」

 大和の言葉を、梨々のメール音が遮った。




 まさか…………。
 


 涼が、ホントに彼女に振られた。



 しかも、あんな冗談みたいな約束通り、メールをくれた。

 梨々は、大和に急用が出来たからって断ってから、涼の待つ駅前まで急いだ。



大和置き去り。。。5stepに続く

恋はいつも矛盾だらけ

 情熱がなければ恋ははじまらないし
  

    慎重さがなければ痛い目に合う可能性が高くなる

恋にとどくまで~梨々の恋 3step

 終業式も終わり、明日から冬休みと言う日、苺花が暗い顔をして声をかけてきた。

「クリスマスは彼女と過ごすんだって」

 創樹のことらしい。

 やめればいいのに、まだ二股され続けている。

 苺花を慰めるために、大和も一緒にファーストフードの店に来ていた。

「いつになったら別れるんだろ。冷めてるって言ってるくせに、何で彼女優先するんだろ~」

 食欲もないらしく、注文したシェイクをぐるぐるかき回したり、ポテトを指で挟んでは戻したりしてい

る。

「彼女と別れるってのは、ホントらしいよ」

 大和が言った。

「ホント?」

 苺花が席を立って、身を乗り出すようにして大和に詰め寄る。

「ん……。創樹さんが言うには、彼女って他に好きな男がいるらしいんだ。それに……」

「それに何っ!」

 苺花の勢いに、大和は身を引きつつ言った。

「いや。何でもねーし。ってゆーか苺花、創樹さんのこと本気なら、待っててもいいんじゃないかと思

う」

 たぶん大和は、創樹のホントの気持ちを知っているんだと思った。

 待っててもいいって言うことは、苺花にも可能性があるってことだと思った。

 まあ、梨々の考えだから確信はないけど。



 梨々は、苺花が帰ったあと、大和とカラオケにでも行こうかと思っていたが、大和も友達と約束がある

からと言ったので、しょうがなく一人で帰った。

「つまんないな」

 家に帰っても暇なので、雅人のいる会社に行ってみた。

 雅人は、父の弟だ。梨々にとっては叔父さんにあたるひと。

 最近ずっと大和と遊んでいたから、雅人に会ってなかった。

 久しぶりに事務所のドアを開けると、中はガランとしている。

 イベント会社だから、社員は現地に行っていて、昼間はいつだってこんな感じ。

びっくりすることじゃない。

 雅人は主任室にいるはずだ。

「雅人さーん」

 ドアをノックすると同時に開けて、梨々は中を覗きこんだ。

「お邪魔しまーす」

「ああ、梨々か」

 雅人は梨々に気付くと、優しく笑った。

「梨々ちゃん、久しぶり。大きくなったな」

 雅人と一緒にいたのは、桜井涼さん。

 雅人の大学の後輩で、そしてこのイベント会社の社員でもある。

 年は確か23歳。

 今まで何度も会ったことがあるけれど、梨々のことをいつも子供扱いする。

 初めて涼に会ったのが、中学に入学したばかりの頃だったから、その時のまま、梨々の印象が残ってる

のかもしれない。

 実は彼が梨々の憧れの人。

 かっこ良くて、背が高くて大人っぽいんだ。

「梨々は夏から3センチ伸びましたっ」

「成長期だね。いいね、若くて」

 6歳も年の差があれば、そう思われてもしょうがないのかもしれないけど、そう言う言い方ってバカに

されているような気がする。

「明日から冬休みなんだろ?」

 雅人が聞いた。

「うん」

「いいなー、学生は。社会人には冬休みがないもんな」

 雅人がしみじみとした口調で言う。それを受けて涼が聞いた。

「せっかくの冬休みなのに、遊んでくれる彼氏とかいないの?」

「何言ってんだ、涼。最近の高校生は進んでるとか言うけどな、梨々はそんなんじゃないんだ。暇でこん

なところに来るくらいなんだから」

 彼氏がいなくて暇だと思われるのは癪だったが、涼に彼氏がいないことを知ってもらうのは良かった。

「そうなの。暇なの、遊んで?」

 甘えるように涼に言ってみる。

「仕事中だよ」

 あっさり却下される。

「仕事すんだら遊んで」

「デートだよ」

 即効、失恋だった。

 確か、夏休みがすんだ頃、彼女に振られたと言ってたはずなのに。もう次の彼女がいるのか。

 涼を知ってから今日まで、涼に彼女がいなかったことがない。

 こんなにカッコイイんだから、モテるのは分かる。

 でも、会うたびに彼女が変わってるんだ。

 熱しやすく、冷めやすいタイプなのかもしれないと梨々は涼のことを分析している。

「つまんないな。じゃあ明日は?」

「明日こそ無理だろ」

 明日はクリスマスイブだ。しょうがないか。

「はあ、つまんないな。出会い系サイトで誰かと出会おうかな」

 そんな気もないくせに言ったら、雅人に怒られた。

「危ないことはするなよ」

「しないよ。言ってみただけだもん」

「じゃあいいけど。だいたい梨々が淋しいのは兄貴がほったらかしてるせいだ。仕事ばかりして、梨々が

可哀想だ。非行に走らないのが不思議なくらいだよ」

 雅人は大きく息を吐いた。

「非行に走って欲しくなかったら、ちゃんと遊んで」

 涼が遊んでくれないなら、雅人でもいい。

「梨々ちゃん、もう高2だろ? おじさんに甘えてないで、甘えられる彼氏作りなよ」

「余計なこと教えるな、涼。梨々は彼氏なんか作らなくていいからな。僕も時々なら遊んでやれるし」

 雅人が梨々の頭を撫でてくれる。

「見てらんねー」

 涼が呆れたような目を向ける。

「そんなんじゃ梨々ちゃんに彼氏が出来たとき、そいつ、殴られるだけじゃ済まねーなーハハッ」

「殴るかよ。いい奴なら僕だって梨々を任せるさ」

「さあ、どうだか。親バカならぬ、叔父バカだもんな、雅人さんは」

 雅人が梨々を大事にしてくれるのは、有難いことだと思った。だけど、本当にもし梨々に彼氏が出来た

ら認めてくれるんだろうか。もし、それが涼だったら、雅人は許してくれるかな。

 ──そんなはずないってば。

 梨々は心の中で、一人照れた。

 まさか涼が梨々の彼氏になってくれるなんて、そんな夢みたいなことが起こるはずがないよ。



 結局、梨々は雅人の仕事が終わるまでそこにいて、雅人と涼の仕事の邪魔をしていた。

「じゃあ、お疲れ」

 帰り際、去って行く涼の背中に梨々は言った。

「明日、彼女に振られたらメールしていいよ。梨々、遊んであげる」

 どうせ本気に取ってはもらえないのだ。

 冗談交じりで言ってみたら、

「いいよ。メールする」

 冗談っぽく返された。




 そう。あれはただの冗談で、本気で涼のメールを待っていたんじゃなかったはずだったのに……。



   4stepへ続く

恋にとどくまで ~梨々の恋  2step

梨々の恋~2step




次の日は日曜だったので、九時まで寝ていた。

 父は昨夜、夜中に帰って来ていたようだが、梨々が目覚めたときにはもういなかった。

 日曜なのに仕事に行ったんだ。

 でも、こんなの日常茶飯事なんだ。いつものこと。別になんとも思わない。

 お昼頃になって、苺花が遊びに来た。

「昨日、創樹さんとエッチしちゃった」

 まるで、おはようの挨拶をするくらいの気軽さで、苺花は梨々に教えてくれた。

「創樹さんね、私のこと超可愛いって言ってくれたのっ!」

「付き合ったってこと?」

「まだ。彼女いるから今は無理なんだって」

「彼女いるのに。いいの?」

「うん。ってゆーか、彼女とはもう冷めてるんだって。だからもうすぐ別れるから待っててって言われた

んだー」

 苺花は嬉しそうに笑って言うけど、それって不倫しているオヤジが、愛人に言うようなセリフじゃん。

「創樹さんに一目惚れだったんだもん。信じて待つことにするの。好みのタイプだし、手放すには惜しい

んだもん」

 一目惚れかあ。

 確かに顔はかっこ良かった。でも、彼女がいるのに他の女に手を出すなんて、軽すぎ!

 梨々だったら信用出来ないと思った。

「梨々は?」

 不意に苺花に聞かれた。

「何?」

「何って、大和のことよ」

「大和のこと?」

 意味が分からず、苺花の言葉を繰り返す。

「昨日、大和とどーなったのよ」

 興味津々な目つきで、にやにや笑いながら苺花が梨々の身体をつつく。

「どうもなってないよ」

「えーっ! どうもなってないのー? どうにかなれば面白かったのにー」

 つまんなそうに頬を膨らませられたって困る。

 苺花には時々、ついて行けない。

 彼氏の替わるサイクルが早くて、次から次に気が変わるのを、目の当たりにしてきた。

 熱しやすく冷めやすい。典型的な性格だ。

 苺花みたいにうまく巡って来たチャンスを生かしていれば、梨々も今頃、彼氏いない歴十七年に、ピリ

オドがとっくに打てるはず。

 苺花だったら、昨日大和とどうにかなっていたのかな。

 梨々は何とも思ってなかった人を、いきなりそういう対象になんか見れないから無理なんだ。

 一応、片想いはしたことがある。

 実は今も密かに憧れている人がいる。

 だけどいつもみたいに想うだけで、きっとすぐに散ってしまうんだろうな。

 梨々、アプローチの仕方がわからないから。

 相手から告(い)われればいいけれど、そんな都合良いことは現実にはなかなか有り得ない。

 苺花みたいに誰が見ても可愛いければ、言い寄られることも多くて、チャンスがたくさんあるんだろう

けど、梨々は誰が見てもって程じゃないと想う。

 自分の顔もスタイルも嫌いじゃないけど、自信があるって訳でもない。

 胸が大きい苺花といると、嫌でも比べられて落ち込む。



 
翌日の放課後、一緒に帰ろうと大和に誘われた。
 
断る理由がないので、梨々は大和と一緒に帰って、なんでもない世間話とか、クラスメイトの噂話で盛

り上がった。



 梨々はいつのまにか大和と一緒にいることが多くなって、だんだん仲良くなっていった。



step3に続く。

恋にとどくまで~梨々の恋 1step

はじめに。

★梨々(りり)の視点で書いてますが、梨々は自分を「梨々」と呼びますので「私」となっていません★


~梨々の恋~1step


 高二の11月、両親が離婚した。

 若いときに結婚したから、早くに働き始めた父は、他の人よりも頑張らないと出世も出来ないからと言

って、ひたすら仕事に打ち込んでいた。

 だから母は淋しかったんだろう。他の男と逃げた。

 梨々はついて行かなかった。と言うより、連れて行ってもらえなかった。

 梨々がついて行ったら邪魔にされることくらい高校生にもなればわかる。

 梨々は父の元に残ることになった。

 母の浮気がバレた時、やっと父は母の顔をまともに見ていたような気がする。

 だけどもう遅かった。

 もっと早く父が母に優しい顔を向けてあげていたら、母は他の男なんか見なかったかもしれないのに。

 だからって、父だけのせいでもないと思った。

 若いときに結婚したのは、梨々が出来たせいだ。

 二人でエッチして、二人で梨々を産むって決めたくせに、父だけが悪いと決めるのはおかしい。

 でも、浮気をされた父を、可哀相なんて思わない。

 母だけじゃなく、梨々だって父にほったらかされていたんだ。

 父が仕事に打ち込んだのは、母と梨々の生活のためだと思うけれど、結局仕事と家庭のバランスがうま

く釣り合ってなかったからこうなったんだ。

 大人のくせに、ふたりとも何を考えてるんだろう。

 二人で梨々をほったらかした。

 二人とも、自分のことしか考えてない気がした。 

 そして結局。

 父は前以上に仕事にのめり込んで行った。

 父は、生活のために働いているんじゃないと思った。現実から逃げてるだけだ。仕事に打ち込むこと

で、嫌なことから逃げているんだ。

 梨々のことなんか、まるで見えていないように無関心だ。

 父も母も、梨々が出来なければって思っていたかもしれない。

 梨々が産んでって頼んだわけじゃないのに。

 

 
 
 12月のある土曜日。

 梨々は友達の高野苺花(たかのいちか)と、ファミレスのランチを食べに行った先で、

クラスメイトの伊沢大和(いざわやまと)に偶然出会った。

「一緒に食おうぜ」

 大和に誘われて、同じテーブルで食べることになった。

 梨々は、大和の前に座っていた人が、大和の隣に移動するのをじっと目で追った。

 ──カッコイイ人だなー。

 ずっと見ていたら、その人が気付いて笑った。

「大和、紹介しろよ」

「ああ、同じクラスの中原梨々と、高野苺花。こっちが……」

 大和がカッコイイ人を紹介してくれる。

「中学の時の先輩で創樹(そうき)さん」

 それぞれによろしく、と挨拶をかわして席に落ち着いた。

 大学二年生の創樹さんは、ホントに見れば見るほどステキな人だった。

 いいなあ、あんな人が彼氏だったら……。

 そう思っていたのに、ファミレスを出たとき、創樹さんに誘われたのは、苺花のほうだった。

「いいなあ、苺花」

 梨々は大和に本音を漏らした。

「創樹さん彼女いるんだぜ。全然良くねーし」

 大和が呆れたような声を出す。

「えーっ、彼女いるのに苺花を誘うなんてっ!」

 母の不倫を見て、梨々は浮気に人一倍敏感になっていたのだ。彼女がいるのに。

 梨々の熱は一気に冷めた。それどころか創樹を軽蔑してしまう。

「俺、相談する人、間違えたかもしんない」

「相談?」

 二人で並んで歩きながら、梨々は大和を見上げた。

「うん。創樹さんに女の子のことで相談していたんだ」

「女? あ、大和、好きな子いるんだ?」

「そーゆーこと」

 大和は目をそらしながら、ちょっと照れ臭そうに言った。

「誰?」

 梨々は興味津々に大和に聞いた。

「誰だっていいじゃん。っつーか、送るよ」

 素直には白状してくれない。

 大和は顔を赤くして、先に歩いてゆく。

「告んないの?」

 梨々は後を追いながらさらに聞いた。

「今告ってもどうせダメだと思うし。今はまだ言えねー」

「ふうん。慎重なのね」

「うるせーな、行くぞ」

 たぶん照れ臭いんだと思う。大和は梨々を置いて、一人ですたすたと歩いてゆく。

「どこ行くの?」

「帰るんだよ。送っていく」

 大和とは、あまり話したことがなかったけれど、こうしていると意外と楽しい。

 大和はクラスの中では目立っているほうで、見る限り悪いやつじゃないって思う。

 クラスメイトと学校外で会うのって、何だか不思議な感覚だ。

 初めて見た私服は、オシャレだしカッコイイ。

 今日だけで、一足飛びに親しくなれたようで、梨々は嬉しかった。



 2stepに続きます♪

いないよこんな理想の恋人♪

やりがいのある仕事を持っていて

夢中になれる趣味があって

自分には自分の確立した生活があって

嫉妬や猜疑心なんかに惑わされなくて

恋人は支払いを7対3ぐらいでもってくれて

知らないお店や場所に連れていってくれて

会話がとにかく楽しくて

一生付き合って行きたいとお互い思ってて

エッチはあってもなくてもこだわらないくらい大人同士で

でも、あったらすごく気持ちよくなれて



ありえないでしょう、現実には♪(恋するチカラよりまたまた引用)

俺ってガキだからさ

とっても年上の男の人がいた。
仕事が出来て、お金もあって、渋かった。
知識も豊富だったし、ユーモアもあった。まさに理想の男と思えた。
それだけじゃない。年上だけど少年のような部分も持ち合わせていた。
そのギャップがものすごく魅力的に思えた。
「俺ってどうしようもなくガキのところがあるんだ」なんてセリフを口にした。
かわいいと思っていた。

そんな彼からある日「とんでもないことをしちゃったよ」と打ち明けられた。
付き合っている彼女の友達とも出来ちゃった、と言う。
そしてそれが彼女にバレ、大変な修羅場になっていると言う。

「あまりにも恋愛のルールを無視しすぎていると思います」
「もっと大人としての分別を持たなきゃいけないってわかっているのに、俺と来たらいつまでたってもガキなんだよなあ

俺はガキなんだから勘弁してよ???

本当のガキはもっと一途なもんだと思います。
好きな女を一生守り抜くという純粋さを持ち合わせている。
本物の大人の男はガキの部分を恥じている。見せないようにしているのに、自分で言ったらそれは「ガキ」を利用する大人の男のずるいやり方だ。



奏の言葉ではありませんので。

本の紹介。
★唯川恵サンの本。恋するチカラより引用。


男を見る目のない奏は、これを読んで考えさせられました。
あと、気になった一文があったので紹介します。

★付き合う男性に「女運がいいんだ」と思わせるような女になりましょう。

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