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曖昧

■恋の詩【あ~こ】

誘われるまま誘われて
流されるように流されて。

だけどそれを私も望んでいた。


会いたかったから会えて嬉しい。

このまま続けていくと
たどり着く場所はひとつで。

他の選択は許されなくて。

たどり着いた場所で
ずっとふたりで漂い続けるの。


いつまで続くかわからない。
いつまで続けていいのかわからない。

いつ始まったのかもわからない。
始まっているのかさえわからない。


曖昧なまま、
流され流されてきた。

恋愛のゴールが結婚だとしたら、
この恋愛にゴールはないのだから、ずっと恋愛のまま続く。


終わりのない不倫と言う名の恋愛。


それは永遠?


やっぱりわからない。

やっぱり……

それは永遠に曖昧。
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指先から溢れる血のように

■恋愛ショートストーリー

カッターで 指先を切った

丸く浮き上がった血が
床にぽたぽたと
流れて落ちる

止まらない……
どくんどくん
心臓と共鳴するように
うずいている

僕はそれを
ぼんやりと見て
思ったんだ

指先から溢れる血のように
僕の気持ちは
君に向かってあふれ出している
止まらない僕の想い

だけど
床の上にたまった血のように
君の心には
僕の想いは
染み込まない

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想いの解放

■恋愛ショートストーリー

身体の奥深くに
渦巻いたままの未練

小さな種だった
キミへの想いは
やがて芽を出し
花を咲かせた

花は枯れることなく
咲き続け
心の奥まで
しっかりと根を張った

だけど届くことが
なかったままの想いは
いつまでも身体の中で
消化しきれず
花は枯れて 
多くの種を 
また生み出した

相変わらず
根は深く張りついたままで
断ち切ろうとして 
引っ張りだそうと
試みるけれど
あまりに深く
絡まりついて
心を解放しては
くれないみたいだ

いっそのこと
頭を強く打って
全ての記憶が
なくなってしまえばいいと
高いビルの屋上から
一歩足を踏み出したくなった

だけど果たして
命が尽きたとしても
想いまで昇華させることが
できるかどうかは 
保証できないんだけれど

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それは絶望

■恋愛ショートストーリー

死ぬ勇気があるなら何でも出来るだろう

良くそんな風に
言うひとがいるけれど
それはチガウのだ

死ぬのは勇気ではない
人生に疲れ
絶望し
動けなくなる

死にたい
そう思うのに
死ぬ気力さえない

どん底まで
落ちたときは動けない
けれど
少しずつ良くなって
周りの目も緩んできて
そして元気になれそうな
そんなとき

動けるようになった私は
死んでしまうのかもしれない

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指切り

■恋愛ショートストーリー

彼女と約束をした
指きりをした
嘘をついたら 
何するか分からないと
彼女は僕に言った

約束の時間
約束の場所
彼女は来なかった

行ってみた彼女の
部屋の床は
無数の赤い液体で
濡れていて
泣いている
彼女の傍らには
手から分離してしまった
指……

泣きながら
僕に謝る彼女を
ただ見ているしか
出来なかった

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